気になるタイトルがついたアンソロジー。
その、サブタイトルがまた、気になるではないか!
 
 
                嘘つき ~やさしい嘘 十話    ダ・ヴィンチ編集部 編
 
          切ない嘘、苦しい嘘、悲しい嘘、、、つかれた嘘は、相手のことを想っての嘘。
          家族に、友達に、恋人に、本当のことを言えないとき、
          あなたは嘘をつきますか?
 
 
「嘘をついてはいけません。」
「嘘つきは泥棒の始まり。」
なんて、子どもの頃に誰もが言われたことがあるはず。
 
オトナになるにつれて、
「嘘も方便。」だなんて、調子のいいこと言っちゃって。
 
嘘をつくのは悪いこと?相手を傷つけなかったら、嘘は許されるの?
本当のことを言って苦しむなら、嘘をつかれたほうがいい?
 
相手や状況によって、『嘘』は形も色も変える。
嘘をつくとき、つかれるとき、、、
この10編のお話の、どの嘘なら許せますか?
 
 
 西加奈子、豊島ミホ、竹内真、光原百合、佐藤真由美、
 三崎亜記、中島たい子、中上紀、井上荒野、華恵
 
 
私は、西加奈子さんの『おはよう』に涙。
竹内真さんの『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』に微笑み、
三崎亜記さんの『あの空の向こうに』では、異色な世界ながらも考えさせられた。
 
それぞれの“嘘”をどんな風に捉えるかは、読む人次第
 
あなたは今まで、どんな嘘をついたことがある?