三連休の間に、読める時間があるかな~?と、、、
図書館で借りた一冊。
 
「永遠の0」という作品が、泣ける、、、と聞いていた作家さん。
  ↑この本は予約中なのであせる 他のタイトルを読んでみることに
 
初めて読む作家さん!
 
 
               モンスター           百田 尚樹
 
           昔、その容姿のせいでバケモノと呼ばれ、嫌われていた女・和子。
           ある事件をきっかけに、追われるように東京に出た彼女は、
           整形手術に出会い、のめりこんでいく。
           完璧な美を手に入れるため執念を燃やす彼女は、やがて、
           名前を変えて生まれた田舎町に戻ってくる。
           その目的とは・・・?
 
 
想像していたものとは、かなり違う作品でしたが・・・(^^;)
 
醜い容姿のために、家族にさえも疎まれ、孤独に育った彼女。
美に対する憎しみ、美を賛美する者への怒り、、、
「せめて、普通の顔だったら・・・。違う人生があったはずなのに・・・。」
と、心まで歪んでいってしまう姿には胸が痛む。
 
けれど、美しい人を前にしたら、惹かれてしまうのは事実でもある。
それは、老若男女問わず言えることでは?
 
“顔より心” “見た目より性格” が大事!
というけれど。。。
 
容姿で差別され続けた彼女が、心を閉ざしてしまい、
世の中を恨んでいく様子は、リアルでもある。
 
心の傷を負った彼女が、狂気に満ちて、美を追求していくさまは、
何とも言い難い。。。
 
男性作家でありながら、女性の深い憎悪心をここまで描いてるのはお見事。
 
ただ、、、一番言いたかったテーマは何だろう?
女性の復讐劇なのか? 
男性の浅ましさなのか?
初恋を全うしようとした女性の恋心なのか?
 
どれも当てはまるんだけれど、、、コレか!という風に、ピンとはこないな。。。
最後の一行からすると、恋愛?
 
文章は読みやすく、ストーリーもわかりやすいので、サクサク読めた。
欲を言えば、ラストシーンは、もう一工夫してほしかったかな~
 
男性が読んだら、「オンナって恐ぇ~」って思っちゃうかもねにひひ
 
 
「永遠の0」に期待!