昨日は、市PTA役員研修会。
次男の中学のPTAとして参加。
全体会の人権講演会「描画テストに表れた子どもの心の変化~心を豊かにそだてるには~」
講師は、臨床心理士の三沢直子氏。
S-HTP描画テストを用い、子どもの心理分析をされている。
これは、A4判の画用紙に「横書きで、家と木と人を入れて1枚の絵を描く」というもの。
1981年と、1997年~1999年の子どもたちの絵を比較すると、
様々な結果が見えてくる。
81年の子どもたちは、バランスのとれた子どもらしい絵。
しかし97~99年の子どもたちは、、、
・攻撃的・破壊的・・・家が壊されたり、ナイフなどの武器が描かれている。
・非現実的・・・怪獣、悪魔、宇宙人が登場。
・問題の両極化・・・抑圧された鬱状態、逆にいろいろ描き込む躁状態。(バランスが悪い)
・「家」が小さく温かみがない・・・心の拠り所がなくなった。
・棒人間など、簡略化して描く・・・自己や他者への実感が希薄。
・発達の停滞・・・高学年になっても幼児並みの絵しか描けない。心が育っていない。
と、様々な問題点が見られる。
その原因について、考えられること。
・ゲームやパソコン漬けで育った子どもたち。
ゲーム脳については、世間でも取りざたされているが、ゲームが直接影響するのではなく、
それらに夢中になることによって、人間関係が絶たれること、希薄になることが問題。
・コミュニティの消滅。
核家族化、母子の孤立により、多くの人と関わる機会がなくなった。
母親が社会から隔絶されると、子どもの社会性が育たない。
アフリカのことわざに『子ども一人育てるには、百人の大人が必要』という言葉があるそう。
母親がどんなに頑張っても、子どもの心は3分の1しか育たない。
残りは両親以外の大人。
そして、何より必要なのは、「子ども同士が関わりを持つこと」。
親として大切なことは、“子どもがいろんな人と関わる環境を作ること”。
そして、困ったときに優しく包んであげること。
決して、先回りして困難を取り除くことはしないこと。
「親が共に“親役割”のノウハウを学ぶ場が必要。」とも。
昔ながらの井戸端会議のように。
先輩ママからいろんなお話を聞くことは、安心にもなる。
励まし合いながら、自信を持てる。
PTAは、そんな場でもあると思う。
「完璧な親なんていない。」と三沢さんがおっしゃるように、
親も、日々修行なんだな
もっと沢山、関わっていこうよ!人と!



子どもが健全に育つためには、
まず私たち大人が健全な心を持ってないとね

この描画テスト、三男にやってみようかな~