震災前に読み終わっていたんだけれど、UPしそびれていた本のレビュー。
 
シリーズ6作目。
“革命後”のフランスの運命は、、、?
 
 
               小説フランス革命Ⅵ~フイヤン派の野望~       佐藤 賢一
 
            国王一家の逃亡失敗事件の後、王をかばう会派と、王の責任を追及する会派に
            議会は分裂。三頭派の議員はジャコバンクラブから離脱し、フイヤンクラブを設立。
            対立が深まる中、選挙で議席を失ったロベスピエール。しかし、彼は革命の灯を
            灯し続けるために、前進する道を選ぶ。。。
 
 
国王一家の国外逃亡を「誘拐事件」だと主張するフイヤン派。
ルイ16世の廃位を唱えるロベスピエールら、ジャコバンクラブのメンバー。
どちらも、「フランス国民のため、フランスを守るため」と言いながら。
 
二派の対立が深まる中、シャン・ドゥ・マルスで、一般市民へ向けての銃撃が・・・。
内乱か、諸外国への宣戦布告か、混乱し紛糾する議会。
 
議席を失ったあと、帰郷し『人々と共にありたい』との思いを強くしたロベスピエール。
パリに戻り、フイヤン派と戦うことで自身の思いを貫こうとする。
「反戦を説き、国内の内乱を収めるのが先決だ」と、熱い思いを込めて。。。
 
 
 
国を思い、議会で熱く戦う姿。
自分の言葉で、自分の思いを語り、真剣に議論を交わす。。。
これぞ政治家ではないか!
 
どこぞの国の政治家達に、このロベスピエール君の姿勢を見習ってもらいたいよ。    
 
「人々と共にありたい」
この思いこそ、政治の原点。
 
 
 
続編が楽しみ。
このシリーズ、2013年9月(刊行予定)、12巻まであるのよね~(^^;)
革命の終焉まで、じっくり堪能するとしましょ