どこでだったか、何にだったか忘れちゃったけれど(^^;)
書評を読んで、読んで見ようと思った作品。
図書館に予約してあったものが届いたので♪
 
 
              あしたはうんと遠くへいこう        角田 光代
 
           田舎の温泉町で育った主人公・泉。 
           田舎を飛び出し、東京で暮らし始めた1985年から、
           「今度こそ幸せになりたい」ともがきながら、波乱万丈な恋愛生活を送り
           たどり着いた2000年までの15年間を描いている。
           泉は、“幸せなあした”を見つけられたのだろうか・・・?
 
 
懐かしいロックの曲が随所に散りばめられ、私の知ってる(笑)バブルの時代から、
それが弾けて萎むまでの15年。
時代背景がよくわかるから、こんな女の子がいるのも頷ける。
大人になりきれない、現実を直視できない女の子。多かったよね?この頃。。。
 
本当の自分がわからないまま、付き合う男に翻弄され、染まっていくことで、
自分の存在価値を見出そうとする。
コレは本当の自分じゃない、もっと幸せになりたい、と爆発を繰り返しながら、
また、恋をする。
 
学習能力?
そんなもの、恋する女の子には通用しない。
 
主人公の生活態度には共感できないけれど、
“幸せ”を渇望する20代の女の子の気持ちは、わかる。
 
どんなに傷ついても、恋をすることで自己確認をしちゃうのは、若さゆえ?
 
30歳を過ぎ、最後の場面で泉が取った行動も、
やはり彼女の生き方そのものなんだろう。
 
今の私を抜け出して、“あした”に向かわなければ気がすまない。
そうせずにはいられない。
それが自分を“幸せ”にするチャンスだから、、、と。
 
きっと今度はうまくいくよ! と言ってあげたくなるくらい、本当は純粋なんじゃないかな?
 
『誰かを好きだという気持ちの出所はいったいどこだ』
    。。。それは永遠の謎。。。