図書館で借りていた本を返しに行く。
予約の本がまだ届いていないときは、新しい本との出会いを求めて、館内を物色。

図書館物色中に見つけた本。
唇のあとに続くすべてのこと 永井 するみ
結婚前に交際していた上司の死。その通夜の席で、
元同僚の藤倉と再会した主人公・奈津。
平穏だと思っていた日常が、奈津の人生が、動き始める。
上司の死の真相は・・・?
初めて読む作家さん。
ミステリー作品が多い作家さんのようですが、この本は『恋愛サスペンス』との謳い文句。
読みやすい文章、奈津の心理描写も良く描かれていてサクサク読み進める。
ミステリー色もあるけれど、やはり奈津の恋がメインのお話。
藤倉に対する愛情、不信、依存、衝動、、、
奈津の心が揺れるたびに、どれも解る気がして。
「何もかも手にする」ことは、可能?
そう望むことは、罪?
友人の美保子が奈津に言った言葉。
「奈津はすべてを手にしている。私は何も持っていない。」
たったひとつのものを求める人。
全てを手に入れたいと思う人。
本当に大切なのは、自分の「本当の気持ち」。。。