長男お勧めのライトノベル。
1~8巻まで、セット予約したので(^^;)
2週間で8冊・・・。
読めるかな、と心配したけれど、、、
読みやすかったので、ちゃんと期間内に返却できました。

半分の月がのぼる空 橋本 紡
伊勢市を舞台に、17歳の少年と少女の普通の、
だけど大切な日常が描かれた物語。
重い病気で入院生活を送っている里香と出逢った祐一。
彼女の“生”に対する思いに触れ、ただぼんやりと過ごしてきた
自分を見つめなおし、生きることの意味について考え始める。
そこには、半分の月があった。。。
病気のヒロイン。。。よくある悲しいストーリーかと思いきや・・・そうではなく。。。
17歳の祐一の、いい加減さ、曖昧さ、心の葛藤、モヤモヤが上手く表現されていて、
思わず笑ってしまう場面もあり。
「そうそう、17歳の時ってそんな感じだった!」と、瑞々しさに微笑んだり。
“今”を大切に生きている里香の、その真っ直ぐな思いに力づけられたり。
う~ん、ライトノベル、なかなかやるなぁ・・・(笑)
人はいつか必ず死んでしまう。
生きていくことは、自分の周りの人に何かを残していくこと。
大切な人に勇気をあげること。
「何でもできるじゃない。」里香が言う。
そう、生きていれば、何だってできる。
「僕たちの両手は、何かを掴むためにある。」
大切な何かを掴むために、今日も真っ直ぐ生きていこう。。。
1~6巻までが本編。
5巻の最後で、祐一と里香の母が話す場面がある。
祐一の決心と、その不器用な話し方、一生懸命さに思わず涙。
こういう必死さ。カッコいいよ!
死ぬことの悲しみではなく、生きることへの希望を、
祐一と里香が教えてくれる。