以前読んだアンソロジーの中で、高樹のぶ子さんの作品が気になってて。。。
http://blogs.yahoo.co.jp/t_kaopy/59783803.html ←高樹のぶ子さんの本についての記事
あまりにもたくさん著書があるので、どれから手をつけていいかわからないほど・・・

持ち歩くのに便利なので、文庫本を選んで読んでみました。
これは懺悔ではなく 高樹のぶ子
表題作を含む5作品の短編集。
主人公はすべて女性。
理性と感情の狭間で揺れる女性の気持ちを、緻密に描いている。
「これは懺悔ではなく」
知的で、社会的地位もある主人公の女性が、幼なじみの女性と思いがけない再会を
したことから始まる物語。
女性にとってのプライドとは、どうすることなんだろう。。。
「パラパラザザザー」
頭の中に降る“雨”の音。
この音を聞いてしまったら、、、あるいはそれを降らせる側であったなら、、、
生きている今。。。死んでしまった後。。。
彼女達が求めているものを、私はどちらの世界に求めるだろう・・・?
「風の白刃」
う~~~ん、参った。言葉がない。。。
登場する二人の女性。それぞれの立場、気持ち、行動、、、
理性、感情、死、想い、試練、強さ、脆さ・・・
物語に凝縮されている。。。
他に「トマトの木を焼く」「月への翼」の2作品。
どの作品も、唸るものがあって。。。
ためらいのなかにも、モラリスティックなものがあり。。。
高樹さんの作品は、映画化されたものもあるので。
また他の作品も読んでみよう。