中山美穂さん主演で話題になった映画の原作。
サヨナライツカ 辻 仁成
“好青年”と呼ばれる豊は、結婚を間近に控えたある日、
突然現れた美しい沓子と出逢い、恋に落ちる。
4ヶ月間の甘く熱い日々を過ごす二人。
しかし、豊の結婚式が行われるクリスマスイブがやってくる。
沓子と豊、それぞれの決断。。。
それぞれの人生を歩み、25年後、思いがけず再会する。
そのとき、ふたりは・・・。
う~ん、難しい。。。
これを純愛と呼ぶか否か・・・。
男性目線の物語だと思うので(^^;)
結婚と恋愛は別、という割り切り。
自分の野心のために。
社会的立場のために、自分の気持ちを押し殺し、
安全な道を選ぶ、ということ。
人生において冒険はしない、
心は思い出に縛られたままなのに。
自分だけではどうしようもない想いって、
確かにあるけれど。
沓子がずっと、豊を思い続けた気持ちもわかるけれど。
読み終えて、せつなさとやるせなさを感じた。
本当の愛ってなんだろう。
本当の幸せってなんだろう。
人が決めることじゃない。
それは自分が決めることなんだ、きっと。。。
お話の中に出てくる「サヨナライツカ」という詩がいい。

私もきっと、愛したことを思い出す。。。かな。。。
