従業員が退職する時には、社長は意外にショックを受けています。これは、従業員が考えている以上の重さです。特に従業員が50名以下の会社ではその傾向にあります。
時々「私の器が小さいからかな・・」という嘆きに似た相談を受けることもあります。
私が思うに社長の大きさは器ではないと考えています。
近いのは、線です。社長は、自分の線の太さを太くするために研鑽を積まなければなりません。しかし、自分とは方向性の違う従業員の線は一度交わっても又離れてしまいます。同じ方向性に向かせる努力は必要ですが、離れてしまうのは仕方がありません。
急激に会社の方向性を変えた場合にも線が離れてしまう従業員は増えてしまいます。業績が悪化して再生を図った場合は勿論、会社が急成長した場合も意外に従業員が退職することがあります。
と考えると、社長の器ならぬ線は会社の線と同じもので、従業員を同じ方向性に自分の線を向かせる努力が従業員の退職を減らすことになります。