「今年も最後に神風が吹きました。これで予算達成です。」

と、ある社長がおっしゃったことがあります。それは良かったですねと返す一方、この会社には、どこにでも神風が吹いているのではないかとも考えていました。

すなわち、従業員がやる気になるのは期末近くになってからで従業員の頑張りで受注が増えるという仮説です。

 

以上の仮説に立つと、需要が上がるときに決算期をぶつけることが面白いかもしれません。百貨店などは、売上高や在庫が少なくなる2月決算が多いですが、決算という従業員の頑張る時期を閑散期にあてるのはもったいないかもしれません。

 

従業員のピークのもっていき方という意味では従業員には失礼な言い方かもしれませんが、「今は営業マンを放牧している状態です」と説明してくれた社長もいらっしゃいました。どのタイミングでアメとムチを与えるか図っているのです。一年中ムチばかりでは疲れてしまいますからね。