じーじのひとりごと -2ページ目

じーじのひとりごと

第二の人生を歩むじーじが日々感じたことを自由に書いてます。

私はここのところずーと東野圭吾さんの小説にハマっていた。

マスカレード・ホテルが出会いだが、
そのときの私の心情はこちらにまとめてあるので、よかったらご覧ください。

→マスカレード・ホテル

 

 

 


東野圭吾という作家の、何かわけのわからない力に引き寄せられた感覚を確かめたくて、次に読んだ作品が

天空の蜂

自衛隊の超大型ヘリコプターが奪われる
リモートコントロール機能を持ったヘリコプターが爆薬を積んで
稼働中の原子力発電所(最新鋭の高速増殖炉)の真上でホバリング
しかもそのヘリの中には小学生の男の子が乗っている

犯人の要求は、日本全国の原子力発電所をストップさせること
要求が実現されなかったら、ヘリを原子力発電所に落とすという。

初版は1995年11月
福島の原子力発電所事故が2011年3月

あの事故の15年も前に、
原子力発電所がテロの標的として狙われ、
現実の脅威として、政府が対応し
国民が大移動する。

原子力発電所の意義は、あの福島の事故があって以来
私たちに現実の脅威として突きつけられた。

しかし、突きつけられてはいても、
是か非かを私自身の中で決めかねているときに
徹底的に問題提起してくる。

読みながら、何度も、自分は原発をどうするんだと
自己問答した記憶がある。

蜂に刺されないと痛みは感じない。
鋭い問題提起だと思った。

原発問題だけでも充分におもしろいのだが

ヘリに乗った男の子とその父親の愛情
男の子を救うためのレスキュー隊の活躍
犯人の生き様
犯人を追う捜査官の執念
自衛隊の内部事情
・・・・

いろいろな脈絡が縦横に何重にも絡み合い
物語が進んでいく。

これだけ複雑な絡み合いが描かれているのだけど
それぞれのシーンが軽快に進んでいって飽きさせたないのも
東野圭吾のすごいところだ。

 

 

 


こうして東野圭吾の魅力に取り憑かれた私は
それから、あさるように、彼の本を買っていった。

BOOKOFFやTSUTAYAに行って
100円の中古本を10冊単位で買って来て読んだ。

もうほとんどの作品を読んだ。
一つ一つかき出したら切りがない。
それぐらい多岐にわたる作品群
いろいろな世界を学ばせていただいた。

ありがとうございます。

でも、今、東野圭吾の作品で読むべき物がなくなった私は
次の作家を探しています。

そして、どうやら見つかったような気がします。
その作家については、また書きます!