Tのジュエリーデザインブログ

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【映画で見る、サファイヤの美しさ】

 

9月、誕生石であるサファイヤ。

 

そのサファイヤの美しさが映画の一つのシーンで美しく描き出される、わたしの大好きなシーンをご紹介致します。

 

1998年に公開されたレオナルドディカプリオ主演の「仮面の男」に出てくる、アンヌ・パリロー演じるアンヌ王妃が、ガブリエル・バーン演じる、ダルタニアンを見送る際のワンシーン。

 

サファイヤの静謐な美しさが、その情景の持つ雰囲気をさらに引き立てています。

女性の気高さや、信念、美しさをそのサファイヤが代弁するかのようです。

このシーンに用いられているサファイヤは、コーンフラワーブルー系の、サファイヤの中に明るさがしっかりと確認できるものが使用されています。

石の彩や、どことなく確認できるサファイヤの石の形などから勘案しますと、スリランカ産のブルーサファイヤが使用されているのではないでしょうか。

 

石の奥底から美しいサファイヤの煌めきが確認できるパートが本当に素敵です。

 

普段宝石を扱うわたしでも、サファイヤの美しさはやはりこういう美しさだなぁと感慨深い感動を覚えました。

 

恐らくこのシーンは、ちゃんとブルーサファイヤの中に光が入って、石が輝くような演出をされているのではないかと思います。

 

流石、ハリウッド映画の演出は、隅々まで考え抜かれているとその点にも深く感動します。

 

↑しっかりとパビリオンサイドから青い光が輝いているアングルが撮影されています。見事。

 

そして、次にご紹介するのは、こちらもまたレオナルド・ディカプリオ主演の2004年に公開された「アビエイター」。

 

レオナルド・ディカプリオが女性にプレゼントするシーンに、なんと、カシミールサファイヤのネックレスが登場致します。レオナルド・ディカプリオの“Kashmir Sapphire”と発音しているシーンもこの映画だけに見られる特別なシーンで、とても好きです。

 

このサファイヤの美しさ、輝きを観る限り、本物のカシミールサファイヤが使用されているのではないか?と思うくらい、カシミールサファイヤの実際の美しさに酷似したものが使用されています。(タイタニックでもそうでしたが、映画では、イミテーションの宝石が使用される事が多い)

 

 

ちなみに、コーンフラワーブルーという言葉は、カシミールサファイヤの美しさから生まれましたが、実際にこのシーンで見られるサファイヤの美しさは、その美しいコーンフラワーブルーの輝きが宿っているかのようです。

 

明るく光っている部分の“もわっとした”表情や、その周囲の石の様子も決して暗くならず、ベルベティーな青い煌めきを含んで輝いている様子は、本物のカシミールサファイヤと言われても疑う余地はありません。

 

いずれも、レオナルド・ディカプリオ主演の作品。

 

映画としても素晴らしい作品です。

サファイヤの登場するシーンは僅かですが、その一つの情景が、物語全体に奥深いスパイスを与えているかのような印象です。

 

映画の製作にたずさわれる方たちの、一つ一つのシーンへのこだわり、情熱を感じさせる、素晴らしいシーン。

 

数多くの映画の中でも、これほどにサファイヤの美しさが際立った映画もなかなかないのでは?ないでしょうか・・