お家の外壁の二階部分を塗り替えました。
この家を建てて17年、そろそろメンテナンスの時期かな、と。
塗り替え前の写真を撮り忘れて、、、
もう17年になると、家の全体像は当たり前になり過ぎていて携帯の中に全然写真がない。
業者さんが撮ってくれた資料の写真が一枚。
主人の実家のお家のすぐ側なので、全くの新参者ではないにしろ、ご近所さんと仲良く調和して行きたいという気持ちがあったのだと思います。
今でも、前の家の色は大好きです。
今回も、同じ色でもいいかな、と思ったくらいですから。
でもせっかくなら、ちょっと気分を変えてみようかな、と。
見せていただいたペンキのカラーバリエーションは、ありとあらゆる色があって、ワクワク。
ドイツの木組みの家が大好き。
ローテンブルクにある、絵本に出てくるようなお家が大好き。
自分の好きを優先してあげよう!
好きにしていいよ、と主人の了解をもらったので、ペンキのカラーカードを持って外壁の前で、あれこれと合わせて、
よし!これに決定!
途中、娘にも意見を聞こうかな、と思ったのですが、
いや、私が住む家だ、お嫁に行ってしまう娘の意見を採用することはないぞ、と思いとどまる。
いざ、塗装が始まると、
「けっこうピンクだな。」
「まさか、自分の家がピンクになるとは思わなかった」
と、娘たちに言われて、なんだかザワザワしてきました。
あの時、娘に相談しておけばよかったかな。
もしかして、楳図かずおさんのお家みたいに、ご近所からクレームがくるかな。
これから、おばあちゃんになるまで、この色の家でよかったかな。
けっこうな金額なのに、失敗したじゃ許されないよな。
頭の中をグルグルと後悔が駆け巡り、なんだか寝られない。
これは、一旦自分の気持ちを吐き出さなきゃ!
ノートに書き出してみました。
色選びには、自信があるし、こだわりがあったのに、なんだか否定されたみたいでショック。
だけど、自分でも見本の色より明るくてピンクだったなあ〜、ありゃ?失敗したかな?と思ってる。
自分の失敗を認めたくない。
目立ったら批判される、それが怖い。
書き出してみると、
自分が自分の選択に自信を持っていない事が原因で、心がザワザワしてることを発見。
失敗したかも、と思っている自分の気持ちを認めてあげよう!
そう思ったら、なんだか心が落ち着いて来ました。
そこであらためて、ピンクのお家になった事で困る人は誰だ?と考えたら。
いなぁーい!
我が家の家のすぐ裏のお家は、老夫婦。
お庭に出て畑仕事をするたびに、ピンク色が目に入る。
若返りの色、自分を愛し他人を愛する優しい色、緊張を緩める色。
いいことばっかりじゃん。
そう思ったら、だんだん、ピンクのお家が愛おしくなってきた。
結局、傷つく時は、
自分も、相手の言うことを認めている時なんだよね。
私が自分の選択に自信を持って、メッチャ喜んでいたら、誰に何と言われても、平気なんだけど、
自分でも、あれ?って思った瞬間から、揺れ動いてしまうよね。
足場が外れて、ピンクのお家が登場したら、
なんだかお菓子の家みたいで、
ドイツのお家みたいで、
可愛くて可愛くて、
居ながらにして、ドイツを満期できる、
大好きなお家になりました。
「けっこうなピンクだな。」
と言っていた娘も、
「ピンクだけど、ヨーロッパのお家みたいで、落ち着いた良いピンクだね。ヨーロッパに建ってる家みたい。」
と、褒めてくれました。
ピンクと言っても、ピンクベージュで、ミルクココアのような色なんですよ。(*゚∀゚*)
今朝も、水やりしながらお家を見上げて、
ごめんね、失敗したかもなんて思っちゃって、
あなた、可愛いよ、
これから、おばあちゃんになるまで、よろしくね。
って、話しかけました。
何年かぶりに、今年はクリスマスのイルミネーションでもしてみようかなあ〜。
ドイツのクリスマスをイメージして。笑。
自分の家の外壁の色を決めるという、
とっても自由な選択なはずなのに、
環境に優しい色か、色公害になっていないか、
誰からも非難されないか、
って、心を揺さぶられた8月でした。
さて、これからこのピンクのお家は、
皆さんに愛されていくと思われます。
アートセラピストのお家、
絵本作家のお家、
として、皆さんの目じるしになったり、
訪れた人が癒されたりね。
一番は、住んでる私たちが、
自分を愛し、相手を愛する、仲の良い夫婦で、
ピンクのお家からほんわりした幸せが滲み出ていること。
歳を重ねるごとに、そうなっていくんだと思います。
また、遊びに来てくださいね〜〜。
**鶴英**