ニーズに応えない!をやってみる | ベルクルールのカラーセラピスト便り

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ポコアポコカード (親子のためのセラピー) 開発者 石合鶴英のブログです

昨日の晩、三女とアーティストトークをしていました。

手づくりのレターセットをなりわいにしていきたいと、去年から活動しておりますが。
気持ちに山あり谷あり。
環境的には、とてもとても恵まれて、
応援して下さる方や、導いて下さる方、
お仕事のご依頼を下さる方がいてくださいます。
何にもないワカゾウを愛深く見守って下さる方々に心から感謝しております。

そ・れ・な・の・に・・・

「いろんな本を読んで、わかってきて。
売れなくてもいい!好きなことをするんだ、と思うんだけど。
売れない物を作って、在庫かかえてどうするんだって考えたら、ずーん⤵︎ってなって。
創作意欲がなくなるんだ。
売れなくてもいい=好きなことをする、にはならない。
売れなくてもいい=そんなら作らなくてよくない?、になる。」

ん???

私の中にある方程式と、チョットちがうぞ。
何が違うんだろう。
どこかに、違和感があるぞ?
話しを聞いていると、チョットずつ見えて来ました。

イラストレーターという肩書きにしていたものの
お客様の依頼を受けて、意図を汲み、表現し、
修正して完成する、ということが苦手でやりたくない事であることが判明。
自分らしい表現をしたい!
レターセットにこだわって行きたい!
と思えるようになって、やっと歩み始めたところだ。
そ、ニーズに応えようとすればするほど
富士の樹海に迷い込んで出てこれなくなる。

世の中の人はどんなレターセットを望んでいるのか。
使い心地が良くて、
紙の質や出来上がりのクオリティーは良くないとダメ、
でもレターセットに出せるお金ってしれてる、
考えれば考えるほど、迷いに迷い、
楽しくもなければ、売れもしない。

そこ!ぎゃくだから!

ポコアポコカードとエールカードを作った時の私の話しをしてみました。

ポコアポコカードは、本当に純粋に、
子どもたちの心とママの心を繋ぐ架け橋になったらいいな、
言葉で表現するのが苦手な子どもたちを応援できるツールになったらいいな、
そんな想いで描いたのです。
その時は、まさか本格的な印刷が出来るようなカードになるとも思わず、
まさか全国の方々に使っていただけるようになるとも思わず、
素直に楽しんで制作したのです。

そして、沢山のリードインストラクターさんたちが誕生して、少しずつ広がって来た。
そうすると、リードインストラクターさんたちは何を困っているかしら?何が必要かしら?
次のアイテムを作ったほうがいいかな?
とニーズに応えようと考えたり、頑張ったりしていた時期がありました。
もちろん、それも大切なことです。
事業部の高石さんが一つひとつ対応し、改善し、
形にしてくれました。

が、私はそもそもニーズを汲むのは苦手。
私が苦手なことを知り、私が困っていることを解決出来るものを作ったらいいのでした。
エールカードも、そう。
聴くことは大得意で、お話しをどんどん引き出してあげられるけど、最後の締めくくりの気の利いた言葉が出てこない。
なんとなく、ホンワリして終了。
それが私の良さでもあるので、いいんだけど、
せっかくセッションを受けて下さったのですから、何か心に残るものをプレゼントしたい、
そう思ってから、もう何年も経っていました。

そして、今回は高石さんも私も、
自分たちが得意な事で、楽しんで作れるものにしよう!と気持ちが一つになって、あっと言う間に誕生したのです。

私は、描いている間が楽しくて、楽しくて。
その瞬間は、お役に立とうとか、みんなのニーズに応えようとか、他のカードと比べるとか、一切考えていなかったのです。
高石さんの言葉をどんな絵に表現するか、それを考えているとワクワクするし、何度やり直しても苦にならなかった。
出来あがった絵を見て、自画自賛じゃないけど、
カワイイじゃん!って思えた。

そうしたら、エールカードを見た沢山のリードインストラクターさんたちが、カワイイ!使いたい!と喜んで下さったのです。

思いっきり、自分の世界を楽しむ、表現する!

誰かのニーズに応えなきゃ、を一旦外してみる。

そうすると、見えてくる世界があるのではないかと思います。



娘に、こんな話しをして、
ニーズに応えない、
世界に一つしかないレターセットを
楽しんで、こだわって、
作ってみたら?
と話してみました。

レターセットという枠を超えて
一つの作品として
作家が作るレターセット
面白いと思うなぁ~。

チョットやる気が出たようでしたよ。

ニーズに応えない!
って、怖いけど。
いつもニーズに応えて来た方は
一度やってみることをお勧めします。


**鶴**