'コンデインターン'パク・へジン、
果敢に脱ぎ捨てた'パク・へジン'という殻
imbc(7/3)
俳優パク・へジンが'コンデインターン'を通じて自らの上限を超えた。

パク・へジンはこの5月20から7月1日まで話題性を掌握したMBC水木ドラマ'コンデインターン'(脚本シン・ソラ・演出ナム・ソンウ)で自らの価値を改めて証明した。'コンデインターン'はコンデ部長のイ・マンシク(キム・ウンス)から虐待されていたインターン社員カ・ヨルチャン(パク・へジン)が今年の初め、離職後部長に超高速昇進、自分を苦しめてきた部長をシニアインターンとして再び会って生じるハプニングを描いた。
'コンデ'は権威的な思考を持った大人を卑下する学生たちの隠語。否定的な単語だけど、コンデを非難していた彼らがいつの間にかコンデになってどの時代でもあちこちに存在するという不変の法則として韓国社会と切り離すことのできない単語とされて通用される。パク・へジンは、劇中何一つ劣ることがない完璧な上司だったが、いつのまにか若いコンデになってしまっている変化を面白く表現した。
イ・マンシクに稚拙な復讐を飛ばし、部下たちにはいつのまにか自分が憎悪していた行動を犯して好感と非好感を行き来した。やがて自分を振り返り、成長する姿までを描いた。途中、会社代表ナムグン・ジュンス(パク・キウン)との対立はもちろん、イ・タリア(ハン・ジウン)との微妙な愛情前線まで綱渡りしなければならなかった。劇全般には見たことなかったパク・へジンのコミックまで加味された。人物の性格だけでなく、小枝の要素による変化まで緩急を調節して描き上げなければならない高難度の役割であるわけだ。パク・へジンはこのようなカ・ヨルチャンを完璧に消化して演技して好評を引き出した。
今回のパク・へジンの行動は'噂のチル姫'の年下男のパク・へジンから'チーズ・イン・ザ・トラップ'の中、ユ・ジョン先輩のパク・へジン、'星から来たあなた'のイ・フィギョンの役割のパク・へジンまで。彼が磨いてきたフィルモグラフィーとは全く別の感じだった。果敢な挑戦という表現がふさわしい。壊れるか、ややもすればこっけいかなどの心配はないのかという愚問に、"これらの殻を脱ぎ捨てた"と賢答する彼だ。

以下、パク・へジンと交わしたインタビュー一問一答の前文だ。
Q.最終回の感想は?
A.無事終了することが出来て感謝しています。撮影をしたチームで最後の回まで進行した。普通の作品のようにAチームとBチームに分かれて無限大に撮影されることとは違って、Aチーム一つのチームとして契約時間を徹底的に守って日程を完璧に消化した。
Q.'コンデインターン'と初めて顔を合わせた時の感想はどうだったか?
A.シノプシスとタイトルに向き合い、この時代の'コンデ'の意味を歪め、皮肉ができるという気が先に入った。心配もあった。カ・ヨルチャン部長の役割の説明に'ジラルミ(美)'という表現があった。どのように映画してどう伝えるか悩みだった。台本5~6部あたりでピンと来た。コンデでない人がコンデになる過程を描いたよ。これまでの作品では見たことのない内容じゃないですか。コンデと韓国社会は切り離せない関係に相違ない。
*「지랄(지럴)ジラル」 は日本語には直訳しにくい単語で、
「ふざけた言葉」「ふざけた行動」「バカな言動」「調子に乗った言動」 という感じの意味
Q.演技者の立場でカ・ヨルチャン役割の魅力は何だった。
A.今まで務めてきた役割、そして私のイメージを思い浮かべた。多少人間味が不足した役だった。心理的にとても大変だった。私の中にない部分を創り出す気持ちで演じた。一方、今回、カ・ヨルチャンは私が持つ感情と共感するような、ありそうな人を演じる気持ちだった。相対的に心的にも余裕がみなぎった。

Q.パク・へジンのコミック、不慣れながらも立派だった。負担はなかったか?
A.皆さん、知らないでいらっしゃる。私は知ってみると面白い人だ。いつもコミックへの意欲はあったが、機会がなかっただけだ。してみなかったジャンルと見慣れなかったが、パク・キウン、キム・ウンス先輩、ハン・ジウンなどが周りでたくさん手伝ってくれた。特にコミック演技がよく熟したキム・ウンス先輩との相性がとてもよく合って出来たようだ。
Q.果敢に選択して臨んでみて満足だった?
A.話したように、視聴者にこのような姿を示し続けてあげたいたようだ。俳優が演技中に不明瞭なことを気にすると、視聴者も感じるものだ。一時は演技中にふとした不便を感じてプレッシャーに苦しんだ。さらに、演技することができるだろうか'という気持ちもあった。今回'コンデインターン'を通じて演技の面白さを再び感じた。完璧なふりをするがどうしようもなく混じっている人間味。隙間は人間の最も大きな魅力だ。作品と役割を通じてその魅力を発散した気分なので満足だ。
Q.作品を貫通する'コンデ'に対する個人的な意見も気になる。
A.私もコンデか?'という考えを意識的にするようになった。もう30代の後半を過ぎている。若くない歳で現場に行けばほとんどずっと若い友人たちと呼吸している。弟たちが'遅くまで撮影していて難しい'とすれば'オイ'が飛び出してくる。以降は無条件に'コンデはね'につながる脈絡ではないか。(笑) そのときまたコンデの意味をかみしめてしまう。時代が変われば、追いかけなければならない気がする。このような考えをすること自体がコンデだと思った。人生を少し生きて経験した人としてまだ若い彼らの失敗を減らすための心だ。ある程度の必要なアドバイスぐらいはできるのではないか。悪い単語を良い意味で使用していない。'コンデインターン'がその地点を振り切って映してくれた。
Q.最後の撮影後、目頭を赤くしたという噂を聞いた。
A.そうなんだ。最近は現場終えてそんなに泣いた覚えがない。'コンデインターン'は特に格別だった。現場末っ子のスタッフが後半撮影ごろなったら悲しくてずっと'もうもうすぐ、最後'と言ったよ。本当に最後の撮影が迫ったし、難しい感情シーンはなく、軽くて愉快な撮影だった。様々な冗談を交わして、アドリブをしながら、ふと'これさえも残り少ないんだな'と思っていたよ。。ようやく実感がこめ込み上げてきた。キム・ウンス先輩が苦労したなとハグしてくれて愛していると言ってくださった。再び感情が込み上げてきた。
Q.最強のコンデ イ・マンシク役割のキム・ウンスはどんな先輩だった。
A.表現があまりない先輩だと思ったが、放送終了後のインタビューを通じてあるいは周辺の人々を通じて私の称賛をものすごくしてくれた。私こそ今回の作品にキム・ウンス先輩が入っているという消息を聞いて決心した。これ以上のキャスティングはないと思った。コンデとはかけ離れた先輩だ。一つある。毎朝、グループカカオトークの部屋に花の写真を撮って送ってくださる。それでコンデではなく '花'とニックネームを作ってあげた。

Q.パク・へジンと奉仕とは切り離すことのできない修飾になった。
A.悪質書き込み者らを含めた練炭ボランティアが話題になったため、そのようだ。今はもう私とは切り離すことのできないことになってしまった。最初に始める時も1回だけにはしないという考えで臨んだ。それを自然に今までずっと続けているのだ。今は善行をしないと寂しい感じがする。当然だと思うようになっているようだ。夜が寒くなったら当然、子どもの日が近づいてきたら当然のことだ。しなければ寂しくて自分も寂しい。
Q.いつのまにか年30代後半、俳優活動の中盤戦を控えていることだ。
A.そうだ。しかし、雄大かつ明確な目標を立てないようにしてずいぶん経つ。到達できなかった時の喪失感がとても大きかったよ。むやみに追うことになる。そんな行動は私にとって意味がないだけでなく、マイナスに作用する。四十近い年齢で人間パク・へジンを見せたい。まるで今回の作品のような言葉だ。以前まで特別な役割、ベールに包まれている役割などを希望していたが、今は殻を脱ぎ捨てたい。
"俳優に他人との競争はあまり意味いない。自ら破り、以前の私に勝つことが一番重要だ。そのように殻を脱ぎ、破って、勝ち、突き進む。"