「チーオモニ」のための言い訳
enews24(8/18)

キャスティング段階から熱い関心を集めている話題のドラマ「チーズ・イン・ザ・トラップ」。まだ放送を開始するには、4ヶ月以上も残っているが同名の人気ウェプトゥンを原作にしたおかげで、放送前から関心が高い。すでに固定ファンを抱えて出発したわけである。
「チーズ・イン・ザ・トラップ」は、漫画家スンキがネイバーウェプトゥンに毎週木曜日連載した長編漫画で、大学生ホン・ソルが先輩ユ・ジョンに会って恋愛する話を扱っている。これはある程度安定した視聴率を確保することができるのではないかという期待が大きい。あまりにもウェプトゥンの人気が高いのでキャスティング段階から一挙手一投足が関心の対象となっているからである。
一例として、ユ・ジョン役にパク・ヘジンがキャスティングされたとき、ファンは、高いシンクロ率に満足感を表わした。しかし、ヒロインホン・ソル役のキャスティングに置いて複数の女優が挙げられていた状況時、ファンがあれこれ言う意見が実際キャスティングに影響を与える事件が発生した。ついに一部では「チーズ・イン・ザ・トラップ」ファンと姑を組み合わせた「チーオモニ」という新造語を作り出した。「姑」という言葉がついた部分から分かるようにあまり良い語感ではない。
期待があまりにも大きい作品だとキャスティングにあげられている女優に置いてファンからあふれ出したさまざまな意見が、その女優が出演を決定するために少なからず影響を及ぼした。結局、船頭が多ければ船山に行くという懸念に満ちた声が出てきて、ファンを「チーオモニ」と称するに至った。
以後ファンは「チーオモニ」と呼ばれ、過度の口出しをする「干渉常習者」として見られた。果たしてファンを「チーオモニ」としてのみ片付けるのが正しいことなのか。

過去とは異なり、今のドラマは、大衆との疎通なしには生き残れない。何人かの俳優とスタッフそして放送局も視聴者にそっぽを向かれる作品をほしいと思わない。即時手段があふれる昨今、作品を愛するファンとの疎通は時代の要求であり、必要である。死が予定されていた主人公を生かすことができるのがまさに視聴者の力である。
視聴者とのコミュニケーションが不在なまま刺激的な素材と蓋然性のない展開で、自分だけの世界にこだわっていたイム・ソンハン作家も、最終的に引退宣言をするに至らなかったのか。
さらに、ファンの意見が中心を失っていない場合は、十分耳を傾ける価値がある。これらは他のどのようなものではなく、作品を良くするためである。しかし、製作陣は違う。その俳優のスター性や中国で通じるかどうかなどの外部条件に振り回されやすい。
加えて、現在も数々のドラマ製作陣が自分たちのラインという理由で入れたり、あるいはパッケージキャスティングをしている。明らかに、その役を消化する能力がないにもかかわらず、どの会社に所属しているか、あるいはどのような人とのラインがあるかという理由だけで交渉している場合が少なくない。
このような慢性的な問題を指摘することができるのがまさに「チーオモニ」ではないか。ある瞬間、ファンが少しだけ声を出しても「チーオモニ」と否定的な見方で見ようとのみする傾向がある。ファンも中心を失っていない、心からのアドバイスをする必要がありますが、無条件にこれらの意見をひっくるめて罵ることはないと思う。