今回のテーマはボストン・レッドソックスの日本人投手2名についてです。
「Uehara」と「Tazawa」。今年のメジャーリーグで最も存在感を示した日本人選手と言っても過言ではありません。上原投手と田澤投手の所属するレッドソックスが6年ぶりにワールドシリーズを制覇しました。田沢投手は中継ぎ(relief pitcher)としてシーズン71試合、ポストシーズン13試合の合計84試合に登板し、上原投手につなぐ貴重な役割を果たし、上原投手はクローザー(closer)として連続無失点試合を27試合、連続無失点イニングを30回1/3の記録を達成するなど、不動の守護神としてチームに貢献しました。
しかし、田澤投手、上原投手ともここまでの道のりは険しいものでした。田沢投手は日本の社会人野球から直接メジャーリーグに入団したことが問題化し、「プロ野球のドラフト指名を拒否して海外のプロ球団と契約した場合、一定期間はプロ野球の球団と契約できない」とする新たなルールが設けられるきっかけとなりました。メジャー入り後も相次ぐケガで満足のいく結果が残せていませんでしたが、ついにその才能が開花したシーズンとなりました。また、上原投手も2009年にボルチモア・オリオールズでメジャーでのキャリアを開始しましたが、ケガに悩まされて先発からリリーフに転向します。その後はテキサス・レンジャーズを経て、今シーズンからレッドソックスに入団しました。
近年はメジャーリーグで存在感が薄くなっていた日本人選手ですが、今シーズンの2投手の働きはメディアでも注目され、その活躍は高い評価を受けています。来シーズンはマークが厳しくなると思いますが、日本のファンに再び感動を与えてくれるプレーを期待しています。
コラム担当者紹介
スポーツ分野の翻訳を幅広く担当しています。私自身スポーツに親しんでいることもあり、普段からいろいろなスポーツについての情報収集に努めています。正確でありながら、実際にそのスポーツに関わる方々が見ても自然な文章、生き生きとした説得力のある訳文を目指しています。
株式会社高橋翻訳事務所
経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳 担当:佐々木
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