自然界の浄化 | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)生物学翻訳担当の平井と申します。
医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳今回のテーマは、生物プロセス工学におけるバイオポリマー、環境修復、廃水処理、ダイオキシン類と有機塩化化合物の処理、バイオ機器分析についてです。

多量の環境汚染物質(environmental pollutant)が日常から排出されても、年月の経過とともに環境汚染物質は浄化されて環境修復が行われます。そのため、一時は環境が再び良好な状態へと復帰しました。しかし、森林の伐採(deforestraion)、産業廃棄物(industrial waste)の増加、難分解性物質(persistent substance)の蓄積などの環境汚染が大きな問題となっています。もちろん、自然の循環系が正常に作動している限り、自然界の浄化は浄化作用によって自然と行われているのですが。

河川の自浄作用(self-creaning function)についてみると、井戸水(well water)や泉などの水は汚染がなければ土中のろ過作用によって浄化されています。一方、川や湖などの水は、土壌から細菌などの微生物叢を含み、Pseudomonas属やAlcaligenes属などの細菌を含んでいます。この水に汚水が流れ込むと微生物叢は減少し、BOD(生化学的酸素要求量)と細菌が増加することになります。これらの細菌によって水質汚染の原因となる有機物が酸化分解を受けるため、溶存酸素量の減少を招き、酸素欠乏状態化で嫌気性細菌(anaerobic microbe)がはたらき、有機物はメタン、アンモニア、硫化水素などへと分解されて悪臭を放つようになります。あのイヤ~な臭いです(困)。そのため、河川の自浄作用を維持し続けるためにも、排水処理は重要な問題だということがわかります。

分子触媒としての酵素を用いるポリマー合成は、分離した酵素を利用する非生合成経路により重合されています。加水分解酵素、セルラーゼを触媒とする重縮反応により、モノマーの重合が行われています。また、活性汚泥菌(Zooggloea ramigera I 1-16-M)が、菌体内に大量に3-ヒドロキシ酪酸の重合物を蓄積することから、生分解性を持つバイオポリマーの合成という研究が活発に行われています。

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医学翻訳分子生物学翻訳生化学翻訳  担当:平井