大腸内視鏡検査について | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)医学翻訳・薬事申請翻訳担当 Y.O.と申します。

医学・薬事申請翻訳先日、大腸内視鏡検査(colonoscopy)を初めて受けました。病院によって手順など異なる部分もあるかと思いますが、今回の流れを簡単にご紹介したいと思います。

まず、現在の状態を確認するため、医師による診察を受けました。その際、気になる症状(symptom)や病歴(medical history)などを伝え、大腸内視鏡検査を受けられるかどうかを判断します。

その後、検査の数日前から当日の流れや必要に応じて行われる追加検査について専門スタッフから説明を受け、検査の予約をしました。現在服用している薬がある場合、薬剤師も交えて、数日前から服薬を中止する必要がある薬や検査当日の服薬について説明があります。検査前夜と検査当日に飲む薬を受け取り、この日は帰宅しました。

腸の活動状態によっては数日前から食事制限(dietary restriction)が必要な場合もあるようですが、今回は検査前日からの食事制限となりました。検査が午前11時からだったため、朝・昼・夕の三食はとることができましたが、食事内容や夕食の時間と量には一部制限がありました。食物繊維(dietary fiber)の多い果物、野菜、こんにゃく、きのこ類、腸の粘膜に膜を形成してしまう乳製品は摂取することができません。また、アルコールも不可だそうです。ご飯、食パン、具なしうどん、肉、魚などはOKとなっていたのですが、不可となっている食材が普段の食事の中心だったため献立に悩み、無難に具なしうどんで食事を済ませました。夕食は軽く、20時までに食べ終えるよう指示を受けていましたが、ふと気づくと乳製品に手を伸ばしそうになっていました。

検査当日は朝食をとることができません。検査の前処置(pretreatment)を自宅で済ませてから病院に行くか、早めに病院に行って病院で前処置をするか選択できたのですが、後者の場合は混み合っているため検査が2カ月以上先になるということで、前者を選びました。
朝6時に吐き気止めの薬を飲み、6時半から腸内を洗浄してきれいにしておくための薬を飲み始めました。2Lの空きペットボトルに薬を入れ、2Lの水を入れて良く混ぜ、これを1回につきコップ1杯ずつ、10分おきに1時間半~2時間かけて飲み干します。混合した液体は、薄い食塩水に何かの味が混ざったような感じで、最初は「思ったより飲みやすいかな?」と思ったのですが、完全な空腹状態で2Lの液体を飲むというのは想像していたよりつらく、途中で断念しそうになりました。気分が悪くなったり吐き気がする場合は途中で飲むのを中止して病院に連絡をするようにと記載されていましたが、あと一息だったのでそのまま飲み切りました。後半はほとんど液体が消化管内を素通りするような感覚でした。

検査の30分前に病院に行き、受付で同意書(consent form)などの必要書類を提出し、当日の健康状態や前処置について確認をして、指定された検査衣に着替えて待機しました。

検査の際は、血圧や脈拍数を確認し、鎮静剤を注射します。腸の屈曲が通常よりきつかったようで、内視鏡を入れる先生はかなり苦労しておられましたが、私としては検査自体は胃カメラより楽で、検査の間ずっとスクリーンを見ている余裕がありました。内視鏡を抜きながら内部の状態について先生が説明をし、画像を撮影していました。ポリープ(polyp)やびらん(erosion)などの病理組織検査が必要と思われるものがあれば、その場で切除して検査に出すこともあります。検査後は、鎮静剤が切れるまでしばらく別室で休み、検査結果の説明を受けます。病理組織検査を行う場合は、その結果を後日聞きに行きます。検査中に大きなポリープを切除した場合など、そのまま入院することもあり、これについては事前に説明を受けて同意書を提出しています。
特に問題なく検査が終了した場合は、生活の制限はありません。病理組織検査を受けた場合は、食事量や運動量の制限が必要なこともあり、検査後の指示に従います。

振り返ってみると、絶食しなければならないのは一食だけで、検査自体は胃カメラと比べて苦しむことなく短時間で終わったという印象です。唯一つらかったのは空腹に2Lの液体を飲む前処置で、普段はわからない腸内部の状況が確認できるのであれば、この程度の犠牲は仕方ないと思いました。

会社で健康診断(medical examination)を実施していても、大腸がん検診が含まれていないところもあるようです。また、自覚症状(subjective symptom)が出る頃にはかなり進行してしまっていることも多いそうですので、定期的に健診を受けて早期発見(early case detection)を心がけたいものです。


翻訳コラム担当者紹介
医療機器メーカーで実際に申請・治験業務に携わった経験を生かし、申請・治験業務担当者がどれほど厳しい状況の中で即戦力となる翻訳を求めているかを身をもって知っている者として、当局に受け入れて頂ける完成度の高い訳文をお届けできるよう、医療分野や薬事動向に常に目を向け、現場の皆さまのお声を聞かせて頂いております。 また、大学で学んだ言語学の分析手法や翻訳・編集の会社での経験に基づき、自身の訳文が曖昧さのない、用語の整合性がとれたわかりやすいものとなっているか、批判的に多方向からのチェックを行い、最善の状態で納品させて頂くことを念頭に置いております。
株式会社高橋翻訳事務所 
医学・薬事申請翻訳看護・介護・医療翻訳  担当:Y.O.