今回のテーマは2007年から復旧工事が進められてきた東京駅丸の内駅舎についてです。
1914年に開業した東京駅。100年が経過した今、当時の姿がよみがえります。東京駅の丸の内駅舎、通称・赤レンガ駅舎の復旧工事が終了し、10月1日に全面開業しました。駅舎内にある東京ステーションホテルも10月3日にリニューアルオープンし、東京に新たな名所が誕生します。ホテルは結婚式場や宴会場、会議室も備えており、宿泊だけでなく、ビジネスでも多くの利用が見込まれています。宿泊料金は決してリーズナブルではありませんが、特別な日に利用するのもいいかもしれません。
赤レンガ駅舎は1945年5月の東京大空襲(bombing of Tokyo)によって大部分が破壊され、終戦後は応急処置が施されましたが、本格的な改修工事は長い間実現しませんでした。戦後半世紀が経過した1999年に復元工事が決定し、2007年から工事が進められてきました。石巻市に保管されていた屋根材の天然スレート(natural slate)が東日本大震災の津波被害を受けましたが、不足分はスペイン産のスレートで補われ、無事に工事が終了しています。
再開発が進む東京駅。商業施設や飲食店街がぞくぞくとオープンし、観光客や外国人も楽しめる街へと変化しています。普段は電車の利用で通り過ぎるだけの東京駅ですが、たまにはゆっくりと歩いてみたいと思います。
コラム担当者紹介
美術分野全般の翻訳を担当しています。日頃からさまざまなメディアを活用して新しい情報の収集を続けています。「美術」というと、分かりにくい、難しいというイメージがありますが、専門用語には注釈をつけるなど、違和感なく、スムーズに読むことのできる表現を心がけています。
株式会社高橋翻訳事務所
経済翻訳、政治翻訳、美術翻訳 担当:佐々木
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