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日本球界の鉄人(ironman)がユニフォームを脱ぎます。連続フルイニング出場(consecutive games played without missing an inning)の世界記録を持つ阪神タイガースの金本選手が、今シーズンでの現役引退を決めました。9月12日に行われた会見では、「自分に対する限界。いいときのパフォーマンスが出せない自分がいるのも肩身が狭い」と涙を浮かべながら引退理由を話しました。
金本選手は1991年にドラフト4位で広島東洋カープへ入団。3年目から頭角を現し始め、2000年にはトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)を記録。チームの柱として活躍しました。2003年に阪神タイガースへ移籍後は不動の4番バッターとしてチームをけん引し、2度のリーグ優勝に貢献しましたが、2010年に味方選手と激突して右肩に重傷を負い、ここ3年間は不本意な成績が続いていました。また、負傷した2010年のシーズンでは満足な送球をすることができず、先発メンバーから外れることを自ら申し出て、1492試合続いていた連続試合フルイニング出場も途切れました。
負傷後の金本選手の起用方法に対しては、阪神ファンからも賛否両論が出ていました。しかし、金本選手が日本のプロ野球界に残した形跡は大きなものです。前日に死球を受けて左手首を骨折しながらも出場を続けてヒットを打つなど、数々の伝説も残してくれました。現役生活も残り10試合余りですが、最後まで金本選手らしいプレーを見せてくれることを期待しています。
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