二界説と五界説 | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)生物学翻訳担当の平井と申します。
医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳昔から、生物を分類する基準に「動物」と「植物」という分け方がありました。スーパーマーケットに並ぶ食材も、なんとなくこの2つに分けて考えていたのではないでしょうか。このような生物界の分け方を二界説といいます。これはリンネという人が18世紀に提唱した分類方法です。

ところが、最近はこの2種類だけに分ける方法では不十分であることがわかってきています。いまだにさまざまな分類方法が検討されていますが、現在最も有力な分類方法がホイタッカーという人が1959年に提唱した五界説です。この分類方法では生物界を、動物界、植物界、菌界(Fungi)、原生生物界(Protista)、モネラ界(Monera)に分けます。

菌界というのはカビやキノコの世界です。私たちはキノコを食べますし、カマンベールチーズ(Camembert cheese)などのように、カビのはたらきを利用して加工される食品も数多くあります。原生生物界、モネラ界というのは聞き慣れない分類です。原生生物界はアメーバやゾウリムシから藻類まで、からだのつくりの単純な生物の世界です。ワカメやコンブなどの海藻類はこの分類に入ります。モネラ界は細菌類などの世界であり、私たちはこの分類に属する乳酸菌やナットウ菌を利用しています。

ただし現在、生物の分類方法についてはどんどん新しい概念が持ち込まれてきていますから、この五界説以外の分類方法も提唱されています。同じ五界説でも、海藻類を植物界に分類するという考え方があるくらいです。

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大学や研究所で得た知識と経験を生かし、生命科学全般を対象に翻訳を手掛けております。最先端の技術内容に関する仕事が多いため、調査には十分な時間をかけた上で、読み手の立場を十分に配慮し、さらに原文のニュアンスや言葉のリズムを掴み、論理的で読みやすい翻訳文を提供できるよう努めています。
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