レアアースについて | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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政治分野の翻訳 を担当している佐々木です。今回のテーマはレアアース(rare earth)です。


ハイブリッド車(hybrid vehicle)や省エネ家電(energy efficient appliance)の部品などに使用されるレアアース(希土類)ですが、その確保に不安が生じています。世界の年間生産量12万トンのうち9割強を占める中国が、今年のレアアースの全輸出許可枠を前年比4割減の約3万トンとする方針を決めました。日本は年間需要量約3万トンの9割を中国からの輸入に頼っているため、供給不足(supply shortage)が懸念されています。


日本政府は中国政府に対して輸出規制の改善を求めましたが、中国側は資源保護(natural resource protection)を理由に反論しており、進展はありません。日本は他の輸入国と協力して中国と交渉を続けるとともに、アメリカやオーストラリアなど、他の産出国からの調達を確保することが急務となっています。


レアアースの供給不足は自動車や電機業界などにとって大きな痛手であり、ハイテク製品(high technology product)の生産への影響も起き始めています。これらの分野は日本経済の大きな柱であり、これ以上の打撃を避けるためにも政府の迅速な対応が求められます。


(株)高橋翻訳 事務所 政治翻訳 担当 佐々木