参議院選挙の比例代表で落選した自民党のヒゲの隊長こと佐藤正久氏が、BS日テレの番組に出演し、石破茂首相の辞任を求め紛糾した両院議員懇談会の様子を明かしたらしい。
大敗した参議院選挙の総括で開かれた両院議員懇談会で、石破首相が冒頭で「大変厳しい結果で、多くの議席を失った。深く、心からおわび申し上げる。」と陳謝したそうだ。
しかし、旧安倍派、旧茂木派、麻生派の議員を中心に首相や森山裕幹事長ら執行部の責任を問う意見が噴出し、首相の続投について否定的な意見が続出したという。
会では発言した7割以上の議員が首相の辞任を求め、佐藤氏によると「石破さんの続投を擁護する方は5~6人しかいなくて。40人弱が“けじめをつけて退陣”という声が多かった。」そうで、集中砲火を浴びる首相の姿に「よく耐えられるな、かわいそうと同情を引くような感じ。」にもなったという。
しかしそんな空気も最後に石破首相が発した言葉で一変したらしく、「石破首相が最後に“聞いた意見を基に適切に判断してまいりたい”みたいな役人言葉が始まった。せっかくみんな同情しかけたのに、空気を最後の一言でぶち壊した。」と明かし、「しかもその後のぶら下がり取材で“適切に判断してまいりたい”ではなくて、続投の意思に変わりはありませんと全否定しちゃった。そうすると懇談会がガス抜きどころかガスが充満する感じになっている。」と話したそうだ。
本当に石破氏は人の気持ちが、いや空気そのものが読めない人なんだなと、改めて思わされた。
自民党の総裁で初めて衆参両議会で自民党を少数派にしたわけだし、首相になった当初からいったい何をやりたいのかまったく伝わってこないし、私たちは今、本当に歴代で最悪レベルの政権を目の当たりにさせられているのかもしれない。