先ほど、飛び込みで鞄のファスナーの修理ができないかという方がご来社下さいました。
結論から言うと、修理を承る事はできませんでした。
理由は、ファスナーのこま自体が解れており、お客様が望まれている「使えるようにしてもらえれば…」という状態にするためにもカバンの一部を解体する必要がある為です。
技術的な問題もあるので、購入された店舗での修理をオススメしたところ、「聞いてみたけど修理代が高すぎたので…。」との事でした。
しかし、修理代がいくらと言われたのか聞いてみると6,000円くらいだったそうだ。
もしも、弊社で修理を請け負う事ができても、やはり費用はどんなに安く見積もっても5,000円程度にはなるし、そのお店が高額な修理代を提示したとは思えませんと伝えると、「使えるようにしてくれればいいんだから。」との返答が。
これって、修理をバカにしているとしか思えない言い草である。
つまりどうでも良いから簡単に使えるようにして欲しいという事なのだろうが、本来修理はそんな単純ではない。
最初から製品を作る事よりも、出来た製品を一度解いて再度縫製する方が手間はかかるのである。
だからこそ、町の修理屋さんの価格はそれほど安いものではないのだ。
こちらも何とかしてあげたい気持ちは山々なのだが…。