車好きな方なら絶対に知っているであろう『TOYOTA 2000GT』。
1967年から1970年の間にわずか337台製造され、いまでも『幻の名車』としてその存在は特別なものとなっています。
当然、生産終了から約60年が経過した現在でも、2000GTは世界中のクルマ愛好家やコレクターの間で高い評価を受けており、その希少性と美しいデザインから、オークションなどで高額取引されることも少なくありません。
しかし、オリジナルの2000GTの入手が難しい現状ですが、その魅力を再現したレプリカモデルが注目を集めています。
それが『TOYOTA 2000GT』を完全再現したとされる『ROCKY 2000GT』なのです。
この『ROCKY 2000GT』は、『TOYOTA 2000GT』を忠実に再現しただけではなく、現代の技術を取り入れて進化したモデルと言えるのです。
『ROCKY 2000GT』の製作は、本家『TOYOTA 2000GT』の開発者である細谷四方洋氏の監修を受けつつ、ロッキーオートが1から設計を行ったのです。
ボディデザインはオリジナルの2000GTに忠実でありながら、現代的なアプローチが施されており、また、エンジンにはBMWの3シリーズで使用されていた2リッター6気筒24バルブエンジンが搭載されており、パワーと信頼性を兼ね備えたものとなっています。(これだけは残念で、できればトヨタ製のエンジンを使ってもらいたかった…。)
このように、オリジナルの持つ美しさを損なうことなく、現代の道路環境に適したクルマとして再構築されており、『ROCKY 2000GT』はレプリカでありながらも、エアコンやパワーステアリングなどの快適装備が標準で装備、日常使いでも問題なく楽しめる仕様となっているのです。
これらの事により、2000GTのクラシカルなスタイルと現代の快適性が融合し、あたかも2000GTが令和の時代に復活したかのような印象を感じられます。
ロッキーオートの担当者によると、このプロジェクトのコンセプトは、オリジナルの2000GTが持つ魅力をそのままに、5ナンバーサイズに収めることへの強いこだわりがあったといい、また細部に至るまでのこだわりも特筆すべきで、内装の木目パネルには本物のローズウッドが使用され、オリジナルの2000GTの雰囲気を忠実に再現しているそうです。
このようなディテールへの配慮は、過去に製作した『ROCKY 3000GT』からの経験が活かされており、車全体にわたる品質の高さが感じられます。
なお展示時点では4速ATのみの設定としていましたが、5速MTでの販売も可能とのことで、さらに多くの顧客のニーズに応えることができそうです。
そのほか、会場には『ROCKY 2000GT』のオープンモデルも展示されていたようです。
価格(消費税・諸費用込み)は、クーペ仕様が3000万円、オープン仕様が3330万円ですが、もしも運良く本物の『TOYOTA 2000GT』を手に入れられたとしても、購入に1億円以上、保管やメンテなどにも相応の出費が必要だし、なにせクラシックカーでありエアコンやパワステなどは無し、どうしても本物にこだわる方以外はこの『ROCKY 2000GT』が最高だと思います。
正直、私はもしも宝くじに当選する事があれば、間違いなくクーペモデルを注文するはずです。