8月3日、中野区にある日本大学アメリカンフットボール部の学生寮は、物々しい雰囲気に包まれたようだ。
容疑は大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の容疑で、警視庁の捜査員による家宅捜索が電撃的に行われたという。
直前には大学の競技スポーツ担当の副学長らが寮に入っていて、捜査に立ち会ったとみられる。
捜査関係者によると、7月上旬に大学側が寮の内部から植物片と錠剤を発見し、それらを7月19日頃に警視庁が押収し鑑定を進めていたのだという。
その結果、植物片は大麻と判明、さらに錠剤からは覚醒剤の成分が検出されたというのだ。
まさにゲートドラッグからその先へという事になる。
日本大学の林真理子理事長は2日、「違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません。」と話していたが、その舌の根も乾かない3日朝には一転し、「昨日、私が『一切ない』と言ったのは、不法な薬物が今のところ見つかっていないっていう意味でございます。」と述べたというのだ。
おそらく7月上旬に寮で見つかった植物片と錠剤についての報告は受けていなかったのだろう。
寮で大麻が見つかったこと、また覚醒剤成分を含む錠剤もあったことがわかったのは、このインタビューの数時間後のことだったそうだ。
これでは日大改革などという大それた改革は口先だけのものと思われても致し方ない。
2018年の悪質タックル事件は、指導者からの命令を聞かざるを得なかった生徒もある意味犠牲者といえるが、今回の問題は関係した生徒は被疑者でしかない。
よく「この子の未来の為にも寛大な処置を。」などという話も聞くが、この子の未来の為にはしっかりとした対処をし、その上で這い上がってくる事を学習させるべきだと思うのは間違いだろうか?