新型コロナウイルスを軽視するジョークをソーシャルメディアなどに投稿していたアメリカ人の男性が、1ヵ月の闘病生活の末、COVID-19で亡くなったそうだ。
米カリフォルニア州在住のスティーヴン・ハーモンさん(34歳)は、ツイッターに7000人のフォロワーがいて、ワクチン反対論者として、ワクチン接種に関するさまざまなジョークをソーシャルメディアで投稿していたという。
しかし、COVID-19による肺炎を発症した後、ロサンゼルス郊外の病院に入院し、21日に亡くなったそうだ。
キリスト教系のヒルソング教会に所属していたハーモンさんは入院後、自身の写真と共に闘病生活についてツイートしていたらしい。
「みんな祈って。ほんとに自分に挿管して人工呼吸器につなぎたいそうだ。」21日に投稿された最後のツイートでは、人工呼吸器を受け入れることを決めたと書いていたという。
「次にいつ起きれるか分からないけど、祈ってください。」ハーモンさんはCOVID-19で苦しんでいる間も、自分は今後もワクチンは受けない、自分の信仰心が守ってくれると話していたらしい。
ハーモンさんが生前投稿していたジョークの中には、アメリカの感染症対策トップのアンソニー・ファウチ博士よりも聖書を信じるという内容のものもあったそうだ。
ヒルソング教会を創設したブライアン・ヒューストン牧師は22日、ハーモンさんの死を確認したとツイートし、その後、インスタグラムでも追悼文を発表したという。
「ハーモンさんはとても優しい人で、前途が明るいはずだった。」、「いつも子どもたちのサッカーの試合を見に来ていた。たくさんの人たちに惜しまれるだろう。安らかに。」、ヒューストン牧師はその上で、教会の信徒には「医師の助言に従うよう。」呼びかけたそうだ。
カリフォルニア州ではここ数週間、新型ウイルスの感染者が増えているが、入院患者の大半はワクチンを接種していないということのようだ。
上記の事実が、ワクチン接種の大切さを証明しているだろう。
もちろんワクチンは完ぺきではないだろうから、接種後に亡くなられる方もいる事は承知しているが、それでもワクチンを接種するメリットとデメリットをよくよく考えてもらいたいものである。
