東京都渋谷区で、ビル4階の窓から飲食店アルバイトの男性（22歳）が転落死し、体内から大麻成分が検出されていたらしい。
知人らと一緒に大麻を使用しており、大麻の幻覚作用の影響で転落した可能性があるとみられているそうだ。
捜査関係者によると、男性は5月21日午前5時頃、渋谷区宇田川町の雑居ビル4階にある勤務先のイタリア料理店の窓から約12メートル下の路上に転落し、頭を強く打って搬送先の病院で死亡したのだという。
店は営業時間外で、警視庁が店内にいた10歳代～20歳代の知人ら男性6人に事情を聞いたところ、「前夜から一緒に飲酒し、大麻も吸っていた。」と話したという。
大麻は警察官が到着前に処分したか使い切ったとみられていて、店内から見つからなかったが、6人のうち4人の尿からも大麻成分が検出されたそうだ。
死亡した男性について、6人のうち複数人が「様子がおかしいのでソファで寝かせていたが、突然起き上がって走り出し、自ら窓を開けて落ちた。」と証言したという。
他人と争ったような形跡はなく、自殺する動機も見当たらなかったらしい。
警視庁は男性らが大麻を使った経緯や入手ルートを調べているが、大麻取締法には使用を取り締まる規定がないため、尿から成分が検出された4人は逮捕などはされていないという。
厚生労働省によると、大麻の有害成分は脳に影響を与え、幻覚や記憶障害を引き起こすこともあるが、若者らの間で『大麻は安全』との誤った認識が広がっており、警察庁によると、違法所持などで昨年摘発された5034人のうち約7割が20歳代以下だったという。
厚労省は今年に入り、大麻の『使用罪』を創設する方針を固めているという。
当然である。
大麻所持は逮捕され、大麻使用はお咎めなしとは矛盾以外の何物でもない。
ましてや、大麻は安全であるとの間違った認識は、自らの命をおとす事や、他人の命も危険にさらすことになる可能性が大なのだ。
基本的には、タバコも含めて火をつけて吸引するものには、あまり褒められたものは無いと思った方がよいだろう。