自民党の野田聖子幹事長代行は11日、2017年8月から2018年10月まで務めた総務相時代にNTT幹部から高額接待を2回受けたと週刊文春電子版に報じられたことについて「総務省は全く関わらないプライベートな会合という認識だった。」と言い訳した。
2回目の会食ではNTT側に会食費を払ってもらったものの、後日全額返金したと、これまた都合の良い言い訳もした。
週刊文春によると、野田氏は2017年11月に元NTTドコモ社長の立川敬二氏と、2018年3月にNTT西日本社長(当時)の村尾和俊氏から東京都内で『高額接待』を受けたとされている。
野田氏は会食の事実を認めたが、「接待との認識はない。共に懇談会。」と、ちょっと納得しずらい弁明をした。
2017年の会食について「岐阜県人会有志の先輩たちが懇親会をしようということでその場になった。(岐阜出身の)立川氏もその一人だ。」と説明した。
「立川氏は既に引退して全くNTTの籍もない。支払いも個々人別々だった」とし、「話の内容はもちろん県人会の話ばかりだった」と強調したそうだ。
しかし、これを国民のどれだけが信用するのか…。
2018年の会食に関しては、「(村尾氏と)30年近く友人としてお付き合いをしてきた。」と説明し、会食では地元支店長を紹介され「岐阜県選出の国会議員としての仕事という受け止めだった。」と述べ、会食費は村尾氏側が負担したが、後日先方に問い合わせて野田氏の会食分2万6150円を支払ったという。
野田氏は会食に問題はなかったとの認識を示した上で「いろいろお騒がせしました。」と述べたそうだ。
ただ、どれだけ潔白だったとしても、大臣時代に自らの担当管轄の人間と会食する事自体、隙だらけといって言い過ぎではないのではないだろうか。
たしかに大臣にだって実質プライベートな時間はあると思うが、しかし国民からすれば大臣在任期間は24時間大臣と理解されているはずである。
これはプライベート、ここからは仕事というような言い訳が通用するとは思えないのだが…。