第96回東京箱根間往復大学駅伝競走での私の最大の注目点は、東洋大学の成績と相澤君、今西君の走りである。
特に学生長距離界のエースと言われるようになった相沢君の走りには注目している。
『まるで馬のよう』、時に、その力強さと異次元の走りから、相沢の走りはこう評されているようだが、学生3大駅伝においては直近4大会連続で区間賞、さらに直近3大会では区間新記録の走りをし、出雲、全日本、箱根と学生3大駅伝全てで区間記録保持者となった男が目指すのは、鉄紺の東洋大らしい攻めの走りだという。
しかし、戦前の予想では、相澤君の起用は2区か4区というのが当たり前のように言われているのだが、個人的には彼を往路で使うのなら、優勝する為には相当な貯金が必要になると思う。
6区の今西君も貯金を増やしてくれるとは思うが、応援する母校に対して申し訳ない言い方をすると、相澤君や今西君に続く選手に絶対的な信頼を置ききれないのが今の東洋大学なのである。
願わくば往路で相澤君を使わずに接近戦をしてくれれば、6区の今西君とその後の区間で相澤君が他校を突き放す走りをしてくれると思うのだが…。
さすがにそんな事はないか…。
