中尾ミエさんが、『5時に夢中!』という番組の中で、日本テレビ恒例の『24時間テレビ41~愛は地球を救う~』のチャリティーマラソン企画でトライアスロンに挑戦するお笑いタレントのみやぞんさんの挑戦距離について、「番組のためにムリなことをやらせるといつか絶対大変なことになる。」と警鐘を鳴らしたそうだ。
この意見には、私も全面的に賛成である。
みやぞんさんはスイム1.55キロ、バイク60キロ、ラン100キロに挑むことが発表されているが、これは五輪のトライアスロン競技(スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)の約3倍の距離になるため、発表直後からネット上では「距離のバランスがおかしすぎる。」「大丈夫なの?」といった心配の声が相次いでいるという。
中尾さんは「24時間テレビってさ…」と切り出し、「トライアスロンって、そうでなくたって過酷。この番組のためだけにムリなことやらせると、私、いつか絶対、大変なことになると思うよ。彼は日頃からやってるわけじゃないからね。」と危機感を募らせたそうだ。
極端にスイムの距離が短く設定されたバランスについて、金曜アシスタントのミッツ・マングローブさんは「泳いでるところって、テレビ的に持つのか…っていう。」と顔が見えない状態のスイム部分が長く続くと放送上つらいのでは…と示唆したそうだ。
中尾さんは「スイムって、トライアスロンのベテランの人でも亡くなったりしてる。番組のために、って侮っちゃいけない。」と警鐘を鳴らしていたそうだ。
まさに正論であろう。
24時間テレビの意義については賛否が分かれるところであるが、私は番組を全面的に否定する立場ではない。
しかし、多くの疑問を感じているのも嘘ではないのだ。
よく話題になる番組出演者のギャラの問題や番組内容についてだが、その最たるものがこのチャリティーマラソン企画である。
最初の頃は、マラソンやランニング経験者が自らの限界を突破しようかという感動的なイメージだったが、最近はそもそも走る事に興味がないランナーを指名し、番組の企画として無理矢理走らせ、それによってランナーには相応のダメージを抱えた状態でのゴールで感動を誘うなどの演出としての企画としか思えなくなっているからだ。
いっその事、番組のプロデューサーあたりが、もっと長期間を使って番組までに全都道府県を走って取材するとかをやってみれば、自分がどれほどの負担をランナーに強いているのかわかるのではないだろうか?
最初に戻るが、私も中尾さんの意見に全面的に同意する。