今回は消費者目線ではなく、小売店目線での勝手な内容を書きます。
私が住んでいる、いや働いている土浦でも大型SCの誘致により、地元の商店街がシャッター通りになってしまっています。
本日ネットニュースになった佐賀県のケースと同じ状況です。
大型SC誘致により消費者にとってはより便利なエリアになっても、地元の小売店にとっては死活問題になります。
もちろん小売店だって可能な範囲で様々な工夫を考え、多少の無理をおしても生き延びるすべを考えますが、なにせ相手は大型SCで、例えるなら突然スーパーや映画館などを含む新しい商店街がやって来るようなものです。
商品を自らの店で改良できる飲食店などはまだ救いがありますが、仕入れた商品を販売する物販店にとっては簡単に太刀打ちできるあいてではないのです。
当然のように地元の商店街は寂れ、土浦に至っては物販店が次々に激減している状況です。
小売店にとっては地獄のような時代がやってきているのです。
しかし、今日のネットニュースになっていた問題はその後についてです。
上記のような状況で、地元の商店が崩壊していった後、大型SCが何らかの理由で閉店する事になった場合です。
それまで大型SCを便利に利用していた消費者は、地元の小売店も大型SCもなくなった時、どうしなければならないでしょう?
そうです、車で何十分もかけて買い物に行くしかなくなるのです。
首都圏などはそれでも問題は少ないでしょうが、地方都市には大問題になるエリアが多数存在するのです。
さらには今後、少子高齢化が進行し車での移動が困難な人口が急増する事が考えられ、食料品でさえネット注文に頼らざるを得ない時代が来るかもしれないのです。
散歩がてらに買い物もできるような地元商店街が残っているエリアの方は、もし少しくらい不便だったとしても、もし少しくらい価格が高かったとしても、将来の為には地元の商店街を大切にすることを意識された方が良いと思いますよ。