ハワイ島で3日に噴火したキラウエア火山は、今日になっても活動終息の気配がないようだ。
溶岩は住宅地にも迫り、これまでに35棟の建物が焼失し、地震も頻発しており、約1700人の住民への避難命令は引き続き出されたままだという。
避難命令の出ている地域の一部で一時帰宅が許されたそうだが、溶岩が地表の割れ目から噴きだし、流れ続けているらしく、森林のあちこちで煙の上がっていたり、溶岩によって電線が焼き切れたり、プロパンガスが爆発したりした場所もあるそうだ。
さらに周辺には高濃度の二酸化硫黄ガスが流れ出ているらしく、避難地域には近づかないようにとの呼びかけがされているらしい。
空港や観光地は噴火場所から離れているらしく、ハワイ島に向かう便などは今のところ通常通り運行されているという。
ハワイ島観光局は「火山活動の起きている地域は島のごく一部。ホテルの宿泊や観光客向けのアトラクションも全て通常どおりで、観光やビジネスの予定を変える必要はない。」と呼びかけているという。
その一例として、ハワイ火山国立公園は2日間閉園していたが、6日には一部で開園したそうである。
このあたりの危機管理の体制が、あまりにも日本と違う為、驚かされる。
私も40年以上前と大学時代に2度ハワイに行ったことがあり、その都度ハワイ島にも足を運んだが、海と森林と、そして火山が共存する島だという事を学ばさせられた記憶がある。
活火山の島だけに、噴火は生活の中にあり得る事象であると思うが、それにしても早めに終息してくれることを祈るしかない。