フィリピンのマニラ湾を望む遊歩道に、日本軍占領下の慰安婦を象徴するフィリピン人女性像が設置された。
地元メディアは「像は無許可で設置されたようだ。」との見方を示している。
英字紙フィリピン・スターによると、在フィリピン日本大使館から懸念を受けたフィリピン外務省が書簡で、慰安婦像の経緯説明をマニラ市のエストラーダ市長に求めたそうだ。
市長秘書は同紙の取材に対し、像の設置許可申請は、比華人団体『トゥライ財団』から出され、公共事業道路省やそのほかの政府機関から許可を得るよう指導したと答えたそうだ。
「市側は許可していないし、許可することもできない。」として、同団体の無許可設置を示唆し、同様の内容を外務省に回答するそうである。
また、英字紙インクワイアラーによると、マニラ市の担当者は、市側の主な役割は、除幕式に必要な場所の提供だったと主張している。
トゥライ財団からの協力要請は3年前にあったとしており、政府機関からの承認が必要だとしたが、「フィリピン国家歴史委員会が式典に含まれているので、政府がすでに承認したと思った。」と、何とも無責任な説明をしているらしい。
結果的にマニラ市は慰安婦像の今後の扱いについて、外務省からの指示を待つとしているらしい。
本当に無責任である。