米共和党のトランプ新大統領は、連邦議会議事堂前で就任宣誓し、第45代大統領に就任した。
共和党は8年ぶりの政権奪還で、任期は2021年までの4年間で、オバマ路線からの転換を掲げ『反既成政治』のうねりを起こして大統領の座を手にし、超大国である米国のかじとりを担う事になった。
トランプ氏は就任演説で、「国を再建する。ワシントンから皆さんに権力を移す。」と発言し、選挙戦で訴えた『米国第一主義』を進めて、国内雇用の維持・創出や移民問題、社会基盤の修復をすることなどに言及した。
また、イスラム過激派の排除を明言し、さらには、選挙戦で浮き彫りとなった社会の分断を乗り越えて結束するよう国民に呼びかけた。
トランプ氏は、就任初日に複数の大統領令で重要政策を打ち出す予定だ。
就任式では、ペンス新副大統領が就任宣誓した後、トランプ氏がロバーツ連邦最高裁長官の立ち会いの下で宣誓した。
一方、移民やイスラム教徒、女性などへの侮辱発言や排他的な主張を繰り返し、批判を受けると何倍にも批判し返すトランプ氏のスタイルには、いまだに賛否が明確に分かれていて、就任直前の支持率は歴代大統領就任時より大幅に低い40％台にとどまっている。
就任式への欠席を表明した民主党の下院議員は約60人に上り、就任日前後にはトランプ氏に反発する団体、支持する団体の計約100団体がデモを予定するなど、就任式は異例の雰囲気の中で行われた。
また、国外においては、英国やフィリピン、日本でも抗議活動が起きたようだ。
塚本カバン店