改造車の祭典『東京オートサロン』に希少なオープン仕様がお目見えした。
しかい、よく見ると、本物と見間違うほどの完成度のレプリカだったのだ。
制作したのは、絶版車の販売やカスタマイズを手がけるショップ『ロッキーオート』。
ショップ名の頭文字を冠した『R3000GT』として、2014年から新規に設計・製造しているらしい。
以前から、日産のヴィンテージカーに現行車のエンジンを乗せ替えたりエアコンを付けたりと、ノスタルジックな雰囲気に浸りながら快適に運転できるユニークな車を制作してきたそうで、壊れにくく扱いやすいのが評判となり、これまで100台以上を販売してきた。
その発展形として、フレームから新設計して往年の名車をよみがえらせたという。
見た目や寸法はほぼTOYOTA2000GTと同じだが、フレームの構造を現代風に改めて剛性を高めたり、耐久性に難があるマグネシウム製のホイールをアルミで再現したり、直進安定性を良くするために左右の車輪間の距離を広げたりと工夫をこらしたという。
また、現代の市販車のエンジンやブレーキを流用して扱いやすくしたほか、木目のインパネにオートエアコンの操作パネルを埋め込んだり、ドアの内張の灰皿のあった場所にパワーウィンドーのスイッチを置くなど、雰囲気を損なわずに快適装備をしつらえた。
価格は2380万円で、簡単に手に入れられる価格ではなさそうだが、オリジナルの2000GTに数千万円のプレミアム価格が付く中で、それでも安いと注文が多く、数十台のバックオーダーを抱えているということだ。
これをオリジナルR3000GTととらえるか、それともTOYOTA2000GTのコピーととらえるかで価値基準も変わってくると思うが、そうれでも往年の名車に乗った感じは十二分に味わう事ができるのかもしれない。
塚本カバン店