今夏のリオ五輪・パラリンピックをめぐり、東京都議会が議員団の視察を取りやめる方向で調整していることが分かった。
宿泊費の高騰などで、総経費が6200万円の予算を大幅に上回る1億円前後になる可能性があり、舛添前知事の高額な海外出張費を追及した都議会は、世論の反発を招きかねないと判断した。
中止の方針は近く議会運営委員会理事会で決めるという事らしい。
これまでの計画では、自民と公明、民進系2会派の計4会派の都議27人が、五輪とパラリンピックの開会式と閉会式に合わせ、4回に分けて現地入りして、競技会場の運営や安全対策などを確認する予定だった。
だがホテル代が条例の上限額の10倍近くまで高騰し、一部の会派が派遣規模の縮小などを検討していた。
一方、議会内には4年後の東京大会に向けて大会運営を確認する唯一の機会として視察を重視する意見もあり、自費での視察を検討している議員もいるという。
さて、これを都民の皆さんがどのように考えるであろうか?
お金がかかり過ぎるから中止の前に、この視察が必要なのか否かが前提にあるのではないのか?
そして必要なら中止という選択肢はあり得ないはずである。
もっと人数を絞って、当初の予定の20人をも下回るような規模にし、予算をできるだけ削ってでも視察を行うとか、まだまだ方法はあると思われる。
それを世論の反発を招きかねないからとか、情けない理由である。
もちろん必要がないのなら中止の判断は妥当だと思いますけど…。
それと、もしも視察に行く場合は、議員の皆さんの仕事は24時間視察である。
当然ながら、しっかりとしたレポートの提出が必要であり、それを都民(国民)が閲覧できる環境も整えてもらいたいものである。