大型連休に入り、熊本地震の被災地には全国からボランティアが続々と集まり始めたらしい。
これ自体は素晴らしい事だと思うのだが、連休中に参加者が集中し、交通渋滞を招くなどして復旧作業に影響する恐れもあることから、募集を地元在住者に絞る自治体も出ているそうである。
被災地の関係者は、参加の時期を連休後にずらしたり、マイカーでの参加を避けたりするなどの工夫や配慮を呼び掛けている。
熊本市の災害ボランティアセンターには30日朝、休暇を利用して訪れた会社員や学生ら約1100人が行列を作ったとの事。
参加者は受け付けを行った後、がれきの撤去や避難所での清掃、物資の仕分けなどのグループに分かれて、次々とバスで向かった。
熊本県八代市出身で、高校の同級生2人と一緒に参加する福岡県久留米市の大学生は「ふるさとのために少しでも役に立ちたい。」と語ったそうである。
京都府綾部市から駆けつけたというNPO法人職員は「ニュースを見て『何か役に立てることがあるのでは』と参加した。避難所で被災者のニーズを聞き取る係になったので頑張りたい。」と話したそうである。
熊本県社会福祉協議会によると、被災地では4月19~27日に延べ1万1000人以上のボランティアが活動してくれたそうである。
また、29日~5月8日の大型連休中には、その2倍を超える2万5000人以上が集まると予想されているそうだ。
ただ、参加者が集中すれば被災地で交通渋滞を招き、物資輸送や復旧工事などに影響が出る恐れもあるため、マイカー利用を避けるよう呼びかけている。
当然、宿泊場所や食事は、自身で確保することが求められる。
このあたりの事を、考えずに被災地入りするのは、場合によっては被災地の方に負担をかける事にもなりかねない。
また、熊本県内で全国からのボランティアを受け付けているのは30日現在、熊本市と西原村の2市村のみとなっている。
被害が甚大な益城町は、受け入れ態勢が整わないなどの理由で県内在住者に限定しており、九州在住者に限っている自治体もある。
県社協の角田信也事務局長は「インターネットなどで事前に情報収集し、人手の足りない地域のボランティアに参加してほしい。連休後に時期をずらすなどして、息の長い支援をお願いしたい。」と話している。
ボランティアとして参加される事は素晴らしい事であるが、場合によっては被災地の方の負担になるような場合もあり、そうなると善意が自己満足という事にもなりかねない。
しっかりと情報を収集し、源氏の方に迷惑にならないような協力ができれば最高であろう。