トルコ南部ガジアンテップで、過激派組織「IS」に加わりにきたという日本人男性が、軍警察に拘束されたそうだ。
トルコ紙ヒュリエットなど複数のトルコメディアが報じたらしい。
治安当局によると、男性はトルコからシリアへ越境し、ISに戦闘員として加わるつもりだったと話しているという。
ISに参加しようとして、日本国外の治安当局に拘束された日本人は今回が初めてとみられる。
この日本人男性は、ガジアンテップ中心部からシリア国境に接する県南部カルカムシュに向けて移動中、落ち着かない様子だったのに気づいた軍警察に見つかり、取り調べをうけたそうである。
調べに対し男性は「ISに参加するためトルコに来た」と認め、「ISの戦いの役に立ちたい」と話しているという。
また、男性の携帯電話からは、フェイスブックを通じてISメンバーと連絡を取り合い、戦闘員になるよう誘われていたことも判明したらしい。
トルコメディアがホームページに掲載した写真では、眼鏡をかけた若い男性が武装した軍警察に囲まれ、道路にひざを付いて両手を上げていた。
足元には男性の持ち物とみられる二つのバッグと携帯電話が置かれていた。
トルコ政府は近くこの男性を「外国人・国際保護法」に基づいて国外退去処分にする見通しだという。
日本人のIS参加をめぐっては、北海道大の男子学生を私戦予備・陰謀の疑いで事情聴取されたことがある。
今後も感化されて同様な行動を起こす者が出てくる事も予想される。