その仔猫は、瀕死の状態で迷い込んできたのをこの家のご主人が見つけ、毎日避難先から通って手厚く介助と給餌をされた。そのご尽力が功を奏して危機を脱し、警戒心は強いものの先住の飼猫ともいがみ合うことなくこのお宅に居付いている。
今日は、毎月取り組まれているスペイクリニックのTNR取り組みの日だった。今月も静岡から「愛ちゃん&しんちゃん」ペアがTNRにはせ参じている。私は、この子猫をお願いしたのだった。
ご主人は、「今日は仮設住宅の花見の会のため立ち会えない」と云われていたが、私が様子を見に松塚のお宅に伺ったところ、ほどなく帰宅された。猫餌が揃えられていたので、もはや捕獲を終わったのかもしれないと思い、しんちゃんに連絡を入れると、「捕獲できてます」とのことだった。ご主人ともどもひとまずヤレヤレと安堵する。
その後は、お互いに同年代と分かって(昭和19年と20年生)、戦後の生きざまや飯舘村のことをあれこれ雑談・・・すっかりお邪魔してしまった。
(捕獲の準備をしているしんちゃん:場所飯樋)
松塚では、除染作業の合間を通って、「ゴンの家」や「田んぼ道の奥の家」など4軒を給餌に廻った。残念ながら猫の姿を見ることは少なかった。
(黒トリオのお宅の2匹)
(居付きの子)
BOXのドライが最近早く無くなってしまう蕨平に向かった。中1日の状況はどうか?
4か所のBOXはどこも判を押したように「なし」に等しい状態だった。それでも今日は、時々姿を見せるニャンコ2匹に出会えた。それがある限り補給は欠かせない。
(「栗の碑」のBOXにドライ・ウエットを補給していると、視線を感じた)
(車に戻って様子をうかがっているとBOXに飛び乗った。近づいてカメラを構えたのだが一瞬シャッターチャンスが遅れたようだ。写っていたのは飛び降りて逃げて行く姿だった。「交差点の家」と「栗の碑」の両方で見かけるシロ毛だった)
(「チビの家」でも同じようにBOXに補給していると視線に気づく。かなり近づいたが逃げてしまった。稀に見るロン毛だった。がんばって冬を越したのだ)
蕨平で見る猫は、飼い猫4匹、居付きでは今日見た2匹と「チビの家」で見るクロ猫、それと「交差点の家」の母子5匹(最近は見ることが少ない)の合計8匹だけだ。「イチローの家」ではキジ白がいたが今年は一度も見ていない(BOX給餌は続けている)。蕨平を給餌するようになって一年以上になるが、本当に少なくなっってしまった・・・。
帰路には「小宮のBOX」、「ピッコロ」、GS横と山木屋交差点に寄る。
(小宮のBOX。黒猫母子とキジシロを見る)
今日は、「仁ママ&よしこ」さんと「さかがみ」さんも給餌に駆けていた