飯舘村訪問日記１１５ 2013/02/28

　　今日は蕨平をメインに給餌することにして、６２号線から山木屋～比曽坂経由で飯舘村に入った。蕨平までの道すがら給餌して行った。

　山木屋交差点ではカリカリを補給してウエットを追加しておいた。直ぐに２匹現われた。

比曽坂下のGS横はカリカリは残っていたのでウエットを補給、いつもの「さび」と「しろ」が現れた。「さび」は待ちきれず車に乗り込んできていた。

先日「ねーねー」さんが亡くなっていたのを発見したお宅。「黒」が残っているからと寄ってみたが餌場にはカリカリが残っていたが姿はなかった。やはり厳しいか？

雪道のままのビビリワンコ宅にも寄って給餌した。

その後は、２匹「ねーねー」さんがTNRの捕獲をして、昨日「jupiter」さんがリリースしたお宅に寄った。確認したかったがその子は現れなかった。

久保曽集会所裏をチェックして出てきた子にウエットを。その後は割木のBOXに補給、蕨平に入った。

蕨平地区、いつもの６か所給餌に終わらなかった。

　栗の碑のBOXに補給しに寄った時に、蕨平住民だった「志賀」さんと云う方にお会いした。お話を聞くと「松川の第二仮設住宅に住んでいる」「仮設では班長をしている」「毎日蕨平に来て獣の狩りと残されているワンニャンの世話に廻っている」、さらに「○△さん宅にはニャンコがいる」等々の情報もいただいた。良い人と知り合えたぞ～、さっそく名刺交換、ワンニャンの餌をどっさり支援して、後日仮設住宅に持って行くことも約束した。「志賀」さんは長泥近くのご自宅に向かわれたので、ここでお別れした。すぐに再会することになるとは神のみぞ知る。

　私は１ワンコ３ニャンのお宅に向かった。
このお宅へは、飯舘村一番の長い雪道を歩いて行くしかないのです。毎回雪道を餌・水などを担いで通っていた。

　今日は魔がさしたというか陽気に誘われたというか、轍があったので思い切って乗り入れたのでした。
途中でスタック。こんなこともあろうかとスコップと「むしろ」を積んでいたので、焦ることもなく雪をかきタイヤ下に噛ませ脱出を試みる。何度試みてもどうにも身動きとれず。かれこれ小一時間はあれこれしたがダメだった。困ったぞ～・・・

　先ほど知り合った「志賀」さんを思い出し、さっそく名刺に記載の携帯に掛けると、

「今行くから待っとれ・・・」

と嬉しいご返事。現われた「志賀」さんは「神様」に見えました。二人で試みるとあっさり脱出成功、「志賀」さんはにこやかな笑顔を残して去っていきました。その後ろ姿に最敬礼する私でした。そして車を置いていつもの様に歩いて行って給餌したのでした。

悪戦苦闘の痕跡

神様・志賀様

ニャンコはお腹すかせて催促に出てきた

②栗の碑のBOX

③イチローの家のBOX

④チビの家のBOX

⑤イヴの家の餌場。三か所は餌場の内、高い場所だけ残っていた。

⑥白ラブの家。いつもの様子だった。

今日から新しく訪問することになった場所が４か所出来た。すべてニャンコがいるお宅だ。姿を見たのは１か所のみだった。

蕨平は小さい地区だが、これで１０か所にワンニャンがいることになる。まだまだ知られてない所で生きている命がある。

蕨平の後は、昨日廻れなかった「大倉」地区の気になるお宅に行く。
途中で一昨日TNRを勧めるビラを貼ってきたワンニャンのお宅に寄った。やはり飢えたワンニャンが待っていた。いっぱい給餌して帰る車中に家人からTNR同意の電話が有った。ニャンコは全て居付きで増えるのは困るので不妊を希望された。

五匹並んで待っていた


給餌した大倉のワンコたち

飯舘村住民の皆さんが住む仮設住宅の対応もこれからは大切になるだろう。今日はいい出会いがあってよかった。