安達太良山に行く

｢あどけない話｣

智恵子は東京に空が無いという

ほんとの空が見たいという

私は驚いて空を見る

桜若葉の間に在るのは

切っても切れない

むかしなじみのきれいな空だ

どんよりけむる地平のぼかしは

うすもも色の朝のしめりだ

智恵子は遠くを見ながら言う

阿多多羅山の山の上に

毎日出ている青い空が

智恵子のほんとの空だという

あどけない空の話である。
（高村光太郎）

今日の「ほんとうの空」を見に安達太良山に登ってきた。
安達太良高原スキー場の山麓からゴンドラに乗って山上駅に。そこから登ること1時間20分で山頂に到着。写真右側の小さく尖ったのが山頂だ。ちなみにそこは乳首山と呼ばれている。

登り始めはなだらかな整備された山道だった。
目指すは正面に見え隠れしてきた頂だ。




じょじょに道は登りが急になってくる。

それに伴って、頂きも近くなって登っている人の姿が遠目にも見えている。




道しるべもよく整備されていて迷うことはない。

いよいよ険しい登りになった。頂上は近い。




山頂近くからの「ほんとうの空」？？？

頂きはもう目の前に。

急にガスが湧いてきて風もきつくなり「寒い～」。

最後の尖がりに登るのはまたの機会に残し、直下の山頂のしるしと記念写真

紅葉の名所だけあって、全山真っ盛りだった。

　　かねてから登りたかった山の一つだった。奥方様が神戸から来てくれたのを機会に成就できて何よりだった。

　　途中の山道でスマホを落として、あきらめて下山したが、なんと奇跡としか言いようのないことが起きて手元に戻ってきた。そのこともあって忘れられない山行きになった。

明日は、二人で飯舘村だ。