kitacaが遂に旭川にやって来た! | 電脳競馬倶楽部

kitacaが遂に旭川にやって来た!

以前にも紹介した様に、3月16日からのJRグループのダイヤ改正の中で、JR北海道では念願のkitacaのエリア拡大がスタートした。
とはいっても、単純に岩見沢以北で使えるのは「函館本線管内」のみ。即ち岩見沢の北・峰延から旭川までが新たに加わっただけに「過ぎない」のである。(これが旭川からの路線でも使えるならばまだ評価出来るが、今回のダイヤ改正でも廃止駅が発生した石北・宗谷両線は当面は難しそうで、また駅舎のない駅が多い富良野線も、kitacaの自動読み取り機の費用を考えるとまだまだ難しい。従って函館線一択にせざるを得なかったという事情も十分考えられるのだから・・・)

さて、旭川市内でkitacaが購入出来るのは以下の場所に「限られる」。
1・旭川駅のみどりの窓口(07:00~19:00)
2・旭川駅の指定席券売機
(東口:05:00~24:00、西口:06:00~22:40)
3・旭川駅の話せる券売機
(東口:05:00~24:00(内06:00~23:00はオペレーター対応可能))
(西口:06:00~22:40(全時間帯オペレーター対応可能))
旭川駅西口の自動券売機。左から、指定席券売機・話せる券売機・Sきっぷ券売機(こちらではkitacaは購入出来ない)
旭川駅東口の自動券売機。左から話せる券売機・Sきっぷ券売機(こちらではkitacaは購入出来ない。西口とは違い何故かオレンジカードも使用可能)・指定席券売機(こちらも西口とは違いクレジットカード専用だが、kitacaでも購入可能)

写真の通り、券売機は3台あるが、Sきっぷ券売機ではkitacaは購入出来ないのでご注意を。また指定席券売機は西口設置分は現金も使えるが、東口設置分はクレジットカード専用となっている。
各券売機にはカードの投入口があり、kitacaを使う場合はこちらに入れてチャージや紙のきっぷを購入する事になる。

一方、ICカードの履歴照会や印字が出来るチャージ機は東口・西口の改札内に1台ずつ設置。改札外の券売機では履歴照会などは出来ないので、その場合は入場券を買って入場する必要がある。(尤も現在の入場券は初乗り運賃と同じ200円なので、入場後2時間の制限時間がある入場券よりは、時間制限のない初乗り運賃と同じきっぷを買う方が良さそう)

西改札口内のチャージ機。


東改札口内のチャージ機。

(初出時に「利用履歴はチャージとセットでなければ出ない」と書いたが、リブログ先のまいけるさんのコメントによれは、単独でも利用履歴は出せるとの事。以下、まいけるさんのコメントより)
「まず先に履歴表示ボタンを押してから、カードをタッチして、画面に利用履歴が出ます。発行ボタンを押して紙が出てきました」
(但し実際にやって見たところ、確実に履歴が出るのはkitacaのみの様で、他のICカードは2年間利用がない場合などは出ない様だ)

また、自動改札機にも注意書きがある様に
旭川駅でkitacaが使えるのは、あくまでも函館本線管内のみ。その他の路線では「紙のきっぷを買う必要がある」。
従って、kitacaを使って旭川駅で乗り換える場合は「一度改札を出て改めて紙のきっぷを買う」必要がある事も覚えておこう。

また改札外でチャージが可能なセブン銀行ATMは、旭川駅構内・東口のセブン―イレブン北海道ST旭川店の店内にある。但しこちらは営業時間が朝6時半~夜23時と「限られている」。従ってむしろ駅からは離れてはいるが24時間営業であるセブン―イレブン旭川北彩都店(宮下通10丁目)の方が「良さそう」ではある。

こうして鉄道の分野でICカードがようやく旭川にも導入された一方で、バスに関しては「ICカードは全く使えない」という状況が続いている。
(それでも沿岸バスが、6月1日から高速バスに限り「キャッシュレス割」を導入(対象はクレジットカード・交通系ICカード・PayPay・d払い・WAONなど、3%引き)、また中央バスがスマホ回数券「バスモ」をスタートしたり、中央バスや道北バスの高速バスでクレジットカードのタッチ決済が可能になったりと、それなりにキャッシュレスへの努力はしているが・・・)
旭川駅前・ツルハビル1階にある道北バス旭川駅前営業所と旭川電気軌道の総合案内所にある自動券売機に掲示されているタッチ決済のポスター。
(現在タッチ決済が利用出来るのは、中央バスが札幌―新札幌間と高速あさひかわ号、北都交通の空港連絡バス(新千歳空港・丘珠空港)、また道北バスでは道北バス車両で運行の高速バスや一部の路線バス(美瑛白金線・層雲峡線・旭川空港線(いずれも特定区間のみ)(こちらではPayPay・アリペイ・LinePayも可能))のみである)

ともあれ旭川エリアでは、幹となる鉄道でようやく(一部ではあるが)ICカード導入となったが、一方で枝葉のバスでは「まだまだ」の感は拭えない。全体的なICカード(あるいはキャッシュレス決済)に関しては、もうしばらく苦戦する事になりそうである。