一昨年は8作品、昨年は7作品と、2年連続で未達成な劇場での映画鑑賞年間10本計画。
今年こそはと思い、1月から早速1作品目となる「永遠の0」を見て来ました。

原作は未読なのですが、舞台設定やあらすじ、史実だけでもう良い映画なのは間違いない。
ただ、ちょっと映画的なつくりにし過ぎてたかなぁという印象でした。


終盤に出てくる、現代の街中を零戦が飛ぶシーンや、
戦争を生き抜いた人物が一人ずつメッセージを発するシーンなどは過剰な気が...。

戦闘機が飛び回る空中でのハデな戦闘シーンも、VFXの技術は凄かったけど、
やり過ぎるとSFやアクションもの、なんならゲームみたいな感覚になってしまう。


戦争を題材にし、特攻という悲哀な歴史を描くストーリーである以上、
淡々とした作りの方が強いメッセージ性や説得力を感じるかな。

テーマそのものが深く、重要な意義を持つ場合は、シンプルに作った方が良い気がします。
(そういった意味で「そして父になる」とかは良かった)


それでも岡田准一さんの素晴らしい演技でターゲットとなる年齢層を下げる意味は大きく、
原作の力かもしれませんが、思慮深い深遠な作品でした。


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pic.
と、色々言っていますが、ラスト15分の肝心な場面で、
トイレに席を立った私はきっと何も言えない。。。
戦争を語るに144分は短いですが、映画としては少々長かった...。