$hashikawa's blog


エンターテインメントの業界には、一般的なビジネス書の類いや、
そこに書かれているノウハウがすんなりとはハマらないケースも多々ある。

「うちの業界は違うから...」という否定的な目線でいるのは良くないけど、
経済的な観点と創造的な観点の絶妙なバランスが重要であるのは確か。


そこで本日は、2010年の年末に出版された「LUNA SEA」のVo.RYUICHI氏の著書をご紹介。
アーティストという職業を志す精神性や、音楽の仕事を継続し続ける難しさなどが綴られた1冊です。

アーティスト本なので、やっぱりファンを意識した内容にはなっており、
当然に出版社の意図も大きく入ってきているけれど、それでもかなり本質的に迫っている。


アーティスト本には「ロックミュージシャン = アウトロー」みたいな安易な図式で、
「反社会的であることがロッカーになる夢を叶えた」的な発想を押し付けるものも少なくない。

その点本書は、参考にしようが無いような無責任なパンクス魂ではなく、
ミュージシャンとして生計を立てていく為の実際的な部分に触れています。

さらに、氏の類書にあるような詩的な表現も少なく、行間にリアリティーがある。
("超自然的な話" にはあえて深く触れなかったと、あとがきにあります。)

よし、次の記事でも、もう少し詳しく書きますね。笑


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pic.
凝ったデザインの装丁は素敵だけど、
付録のCDがそんなにだったのが残念...。