$hashikawa's blog


一昨年のこの日から始めたこのブログは、昨年を過ぎ行き、3度目の本日を迎えます。
日本が歩む66回目の意思を持つ8月15日から、混沌とした未来が少しでもクリアーになるように。

心を澄ませた祈りでも想像し得ない、触れることはできないその日の記憶。
玉音放送が流れ伝えられた、忘れ得ぬ痛烈なその日の記憶でしょう。

戦後を生きる私たちには、心に映すこともままならない悲劇的な過去であり、
同時に、全人類が忘れてはならない手段が国家間の争いに用いられた残酷な歴史です。


敬愛するミュージシャンSUGIZO氏は、原爆投下を行ったB-29爆撃機の機名、
「ENOLA GAY」をタイトルに冠した楽曲を、終戦記念日であるこの日に配信しました。

核に対するストレートなアンチテーゼであり、原子力の是非を問う。
核廃絶への祈りを込め、意義深いメッセージが宿された救済の音世界。


特に、生きることの価値と、生命の尊さを学んだ今年。
原子力の危険性を知り、エネルギーのあり方を学んだ今年。

「唯一の被爆国」であるという事実は、同情や慰めのためにあるべきではなく、
日本だからこそ発信できるメッセージを掲げ、世界を強くリードしていくべき。

平和と平穏への願いが、ほんの僅かでも、あの日の痛みを癒しますように…。
知り得ぬその悲しみに、届きますように…。


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宮城県石巻市の港に寄せられた巨大クレーン。
かつて、幾度となく再生を果たしてきた日本です。