$hashikawa's blog


先日(というか先月)、話題の映画(?!)を観てきました。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

隙間時間を映画で埋めようとあらかじめ決めていて、希望の時間に始まってくれる映画が
これしかなかったためで、特に誰かを推しているというわけではありませんので悪しからず。笑


ドラッカーの経営哲学を希釈した「マネジメント エッセンシャル版」、それをさらに分かりやすくした
「もしドラ」をさらに実写映画にするという、いくつものフィルターを通したこの作品。

やっぱりどうしても薄まり過ぎている感は否めず、後半は完全に純粋な野球マンガだよね…。
ドラッカーの教えとかセリフとか、だいぶ序盤で関係なくなっちゃった。笑(ハライチ)


エッセンシャル版のマネジメントは、オリジナルの重要箇所を抽出し濃縮された内容で、
膨大な量になる原著を見事にまとめあげた、深みのある一冊。

「もしドラ」は小説として書かれていますが、評判通りに内容は……な感じです。笑
内容というか、小説としての文体や構成がね……あえてなのか、ちょっと稚拙。


結果が大事かプロセスが大事かという、目標達成へ向けての重要な論考で、
映画ではその肝心なジレンマを伝えるために描く場面が、どうにもドラマ的。

全体的にもドラマ要素が強くなっているので、ドラッカー云々マネジメント云々と言うよりは、
王道な直球スポ根青春映画として観れば楽しめるのではないでしょうか。


「顧客の創造」や「企業としての社会貢献」などドラッカーの哲学への興味が広く伝わると考えると、
斬新なアイデアを持って大ヒットを産み出した本作関連のアプローチは秀逸であり、
「マーケティングは顧客からスタートする」とされる極意を全うした感はありますね。

組織運営の礎として心に留めておきたい、「真摯にひたむきに」です。


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今回の鑑賞地、新宿ピカデリー。
「大阪ステーションシティシネマ」へはまだ行ってません…。