先日に書いたボランティアを行う団体に属さなくても、各自治体では個人での参加も募っています。
ただ、団体に属して集団で行動する方が円滑に進めやすく、現地での混乱も避けることができます。
各自がそれぞれに向かうよりも、大型バスでの移動などで交通量を減らすことができ、
細かな段取りも一括して行うことができるので、必要な手配等も比較的スムーズに行えます。
事前の説明会などで、そのノウハウや心構えを教えてもらうこともでき、
「自分に何ができるのだろう」「何をすれば良いのだろう」といった不安も軽減されます。
エキスパートが取り仕切る現地では、人員の安全と健康が最優先されますが、
それでもやはり、被災地での活動には危険を伴う作業や箇所もあります。
自分の仕事や生活が最優先で、まわりの人達に心配や迷惑をかけない配慮も必要となり、
特に未成年者や家庭を持つ人の場合は、家庭や家族の承諾が大切です。
それぞれの事情があるのは当然だし、無償の善意なので、
やる、やらないはどちらが善だとか正義だとかはありません。
短期での参加も可能ですが、それでもある程度の日数や費用を要することとなります。
また、復興へ向けた支援への取り組み方はひとつではなく、あらゆる方法で支えることができます。
重要なのは、求められるニーズを満たし、届き難くなってしまっている被災者の声に耳を傾け、
ぽっかりと開いてしまった心の空白を、できる限りにそっと埋めることです。
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被災地の空は広く、まるで何事もなかったかのように、
こうして明日を求めて夕日が沈みます。